STUDENT DECISION RECORDS

「目の前の課題から逃げないと決めた時、彼女は学生代表を選んだ」#SDR28-0005

INTERVIEW & TEXT

笹原 哲

2026.04.21

STUDENT DECISION RECORDS

ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。

学生プロフィール

奈良女子大学理学部3年、和歌山県出身。
現在、国際支援ボランティア団体の学生代表として組織改革に挑戦中。

小中高で学級委員・生徒会長を務めるなど、人と関わることに強い関心を持つ。
高校時代に国際ボランティアに触れ、「継続の難しさ」と「自分の無力さ」を実感。

現在は「ボランティアを“継続できる仕組み”として社会に実装する」という課題に向き合っている。

課題を自分ごととして捉え、未来を変える。

周囲が「大変だから」と離れていく中、彼女はその場に残った。
その背景にあったのは、「何も変えられていない自分でいいのか」という使命感だった。

“私は、本当に誰かの役に立てているのか?”

その問いから逃げなかった結果が、今の挑戦につながっている。

【学生時代に成したいこと】

彼女が成し遂げたいのは、
“ボランティアが継続される想いの乗った仕組みをつくること”だ。

単発の支援ではなく、
誰もが無理なくwinwinに関わり続けられる状態。

その結果として、
途上国の子どもたちが「当たり前に学べる世界」に近づくこと。

そのために、団体の在り方の原点に立ち返りチームの想いを強くしようとしている。

【その道を選ばざるを得なかった理由】

きっかけは、違和感だった。

団体の活動は、

  • 売上〇万円

  • 教科書〇冊販売

いつしか“数字を追うテンプレ活動”になっていた。

本来の目的は、
子どもたちの未来を変えることのはずなのに。

さらに、現実が突きつけられる。

同じ支部の同期6人のうち、自分以外は全員辞めた。

理由はシンプルだった。

「何のためにやっているかわからない」

この状況を見て、彼女は思う。

「このままじゃダメだ」


【原体験における共鳴ポイント】

高校時代、国際ボランティアに関わった経験。

そこで感じたのは、意外な事実だった。

「思ったより実感がない」

  • 自分の行動が本当に役立っているのか分からない

  • 成果が見えない

  • 継続をし続けていく難しさと重要性

そして気づく。

「ボランティアって、ちゃんとした想いの乗った仕組みがないと続かない」

この問題意識が、今の原点になっている。


【覚悟が定まった瞬間】

覚悟が定まったのは、
“関西地区代表として引き継ぎの動き出しを始めた後”だった。

地区代表としての役割にも誇りを持ち、
実際に準備も進めていた。

しかしその中で、想いが生まれる。

「この関わり方だけで、本当に価値を出せるのか?」

関西という枠の中では、
自分が向き合いたい課題は解決できない。

同時に浮かんださらなる強い想い。

「きっと、もっと団体として価値を出せるはず」

この想いが重なった。

そして最後に背中を押したのは、
理屈ではなく感覚だった。

「やらなかったら、絶対に後悔する」

これまでの「やってみよう」ではなく、

「自分がやる」

と決めた瞬間だった。

【捨てたもの】

彼女が手放したのは、“広く浅く”の生き方だった。

  • カフェでのアルバイト

  • 趣味の時間

  • いろんなことに手を出す機会

もともと好奇心が強く、
何でもやりたいタイプだった。

しかし今は違う。

「一つの理想に、全てを賭ける」


【意思決定の軸】

「後悔するかどうか」

やるかやらないかではない。

“やらなかった未来で後悔するか”

それだけで決めている。


【現在の挑戦】

最大の壁は、
「人の思いを動かすこと」

  • 理念には共感する

  • でも行動にはつながらない

「想いを持って」と言っても、
人は動かない。

  • 押し付けてもダメ

  • 説得しても続かない

今、彼女は痛感している。

「人を動かすことの難しさ」


【誰に、何を返したいか】

彼女の成功の定義は、2つある。

1つ目。
団体創設者からの一言。

「学生代表になってくれてありがとう」

2つ目。
メンバーからの実感。

「大変さがあっても、それ以上に価値ややりがいを実感できる、誇れる団体だった」

その状態を作れたとき、
初めて「やり切った」と言える。


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