STUDENT DECISION RECORDS
STUDENT DECISION RECORDS
ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。
学習院大学法学部2年、東京都出身。
現在、超党派の政治イベントを企画する学生団体を立ち上げ、運営中。
指揮者である父の影響や高校時代1年間のパラグアイ留学経験など幼少期から海外と多様な文化に触れて育つ。
大学入学後、「自分の価値を証明する必要がある」という危機感から、自身がエッジを立てて向き合える政治の世界へ。
現在は「若者が政治に関わらない構造」という課題解決に向き合っている。

周囲が政治に無関心でいる中、彼はその“外側”に立つことを選ばなかった。
その背景にあったのは、「知らないままで終わっていいのか」という危機感だった。
“なぜ、自分たち若者は政治に関わらないのか?”
その問いから逃げなかった結果が、今の挑戦につながっている。
彼が成し遂げたいのは、若者と政治の距離を縮めることだ。
現在取り組んでいるのは、
様々な政党の政治家を呼び、学生が直接話を聞ける場を作ること。
目指すのは、
政治に無関心だった学生が、
「ちょっと面白いかも」と思う瞬間を生み出すこと。

最初の動機は、決してかっこいいものではなかった。
大学受験。
本気で向き合いきれなかった。
周囲の友人たちは、外部受験で難関大学へ進学していく。
その現実を前に、彼は強く感じた。
「このままでは、自分だけ何もない」
同じ土俵で戦わなかったという事実。
そこから逃げた自分への違和感。
だからこそ、大学では証明しなければならなかった。
「大学名ではなく、“自分自身”で勝つ」
そのためには、
誰もが選ぶ道では意味がない。
周囲と同じことをしても、差は埋まらない。
だから彼は考えた。
“自分だけの戦い方は何か”
その答えが、高校時代にハマった政治だった。
まだ誰も踏み込んでいない領域。
そして、社会に直接触れられる領域。
自分の価値を証明するために、
そして“逃げた過去”を超えるために、
彼はこの道を選ばざるを得なかった。
そこで、政治の現場に飛び込もうと決めた。

彼の原点は、幼少期にある。
父は、バルカン半島でオーケストラを立ち上げた指揮者。
民族対立を越え、「音楽で平和をつくる」活動をしていた。
幼い頃から、
様々な国・文化・価値観に触れて育つ。
そこで自然と身についた感覚。
「世界は広い」
だが同時に、
その世界は“音楽”という一つの視点に特化していた。
高校時代のインターンで政治に出会った時、
彼はその違いに衝撃を受ける。
音楽も素晴らしいが、政治にはもっと大きな可能性がある。
政治が社会のあらゆる分野と繋がっている。
農業、産業、外交、教育。
すべてを横断する“指揮者”のような存在。
その構造に、強く惹かれた。
転機は、一人の友人だった。
政治に興味がなかった学生を、
試しにイベントへ連れていった。
すると、その友人は変わった。
「政治って、意外と面白い」
さらに別の友人も連れてきて、同じ変化が起きた。
その時、彼は確信する。
「知らないだけで、人は変わる」
この瞬間、
“自分のための挑戦”は、
“誰かのための挑戦”に変わった。

彼は、明確に何かを捨てたわけではない。
だが確実に変わったものがある。
それは、
“中途半端な関わり方”だ。
ただ学ぶだけ
ただ知るだけ
ではなく、
「場をつくる側」、つまり"指揮者"に回った。
結果として、
コミットする時間、覚悟、そして責任も増えた。
「活動を始めたら周囲の人々が支えてくれた」
お金でも、評価でもない。
一般的には「夢を語ると人がついてくるが、行動し始めると人は離れていく」
しかし、彼が意志を持ったときその逆が起きた。
この仲間と駆け抜けよう。
今、彼が直面している壁は3つある。
1つ目は、内輪化。
どうやって“無関心層”にも届けるか。
2つ目は、超党派の難しさ。
政党間の利害を超えて場を作ること。
3つ目は、資金。
色を持たずにどうフラットな資金を集め運営するか。
どれも簡単ではない。
だが、それでも進む理由は明確だ。
彼の成功の定義は、
自分が評価されることではない。
メンバーがこう言うこと。
「ここで、自分の力を出し切れた」
それぞれが主体的に動き、問題意識を持って政治に触れ、
自分の人生に繋がる経験になっていること。
それが実現できた時、
この挑戦は意味を持つ。
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