STUDENT DECISION RECORDS
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ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。
立命館大学国際関係学部所属。
関西の学生団体で副代表を務める。幼少期は兄の陰に隠れるような人見知りだったが、高校時代のカナダ留学を機に自立心と多様な価値観に触れ、主体的に行動する楽しさを知る。
その後、ラオスでの教育支援活動を通じ、貧困や開発問題への関心を深める。現在は、団体運営において「安心できる環境こそが挑戦の土台である」という信念のもと、メンバーが互いに高め合える場づくりに奔走。国内外の課題と向き合い、人々の選択肢を広げる未来を描いている。

幼い頃私はいつも兄の後ろに隠れているような、大人しく人見知りな子どもだった。自ら前に出ることはなく、誰かの後ろから世界を見ていた私。
しかし、カナダという異国の地での経験と、ラオスでの支援活動が、その殻を突き破った。
現在、学生団体の副代表として仲間を牽引する立場にある私が、なぜあえて責任ある道を選び、何を目指しているのか。私の過去の葛藤と、今の挑戦を結ぶストーリーを紐解く。
私がこの団体で成し遂げたいのは、ただ活動を継続させることではない。メンバー一人ひとりが「自分らしく挑戦できる環境」を確立することだ。
団体は単なる集まりではなく、何かに迷ったときや、新しい一歩を踏み出したいときに、背中を押してくれる「居場所」でありたい。
私たちが支援するラオスの課題に向き合いながら、同時に自分たちもまた、自己成長の限界を突破する――そんな熱量の高いコミュニティの土台を作ることが、私の最終的な目標だ。

当初、団体に対して「楽しさを求めるだけ」という物足りなさを感じる時期もあった。
しかし、過去の経験を振り返ったとき、カナダ留学で英語に苦戦しながらも挑戦を続けられたのは、どんな時も変わらず受け入れてくれたホストファミリーという「安心できる基盤」があったからだと気づいた。
人は、安心できる環境があるからこそ挑戦できる。だからこそ、私は副代表という立場を選んだ。
ただ楽しむだけでなく、深い課題意識を持ちながら、誰もが安心して挑戦できる環境を、自分の手でつくりたいと考えたからだ。

私の人生の転換点は、高校2年時のカナダ留学にある。
それまで「兄の後ろ」で生きていた私は、言葉も通じない環境で初めて「自立」を求められた。多様な国籍の友人と交流し、ボランティアを通じて未知の世界に触れる中で、私の中の好奇心が爆発した。
「自分から動かなければ何も始まらない」。
この気づきは、今の活動の原点となっている。誰かに頼るだけでなく、自分の意志で選択し、行動することの喜びを、あの1年が教えてくれたのだ。

転機は、高校時代に参加したラオスの教育支援プロジェクトだった。
現地で目の当たりにした現実は、知識として知っていた「貧困」とは全くの別物だった。そこで触れ合った人々とラオスの国そのものが大好きになり、「支援」という一方的な関係ではなく、彼らの課題を一緒に解決していきたいと強く思ったのだ。この経験が、私の「興味を突き詰める」という覚悟を決定的にした。
私の物事を選択する基準は、「それが誰かの選択肢を広げることに繋がるか」だ。
カナダでの多様な価値観との出会い、ラオスでの現場経験、そして日々の大学の講義。
すべてにおいて、自分が行動することで、自分だけでなく他者の世界も少しだけ広げられるか、という問いを大切にしている。それが、今の副代表としての役割を選んだ理由であり、将来のキャリアにおいても変わらない私の軸である。

いま直面しているのは、新入生が増え、団体のカラーが多様化する中での組織運営だ。新入生が心から「自分の居場所だ」と思える環境をどう作っていくか。
これは簡単なことではない。
そして、ラオス教育支援団体として、メンバー1人ひとりがラオスへの理解を深め、「楽しい」だけで終わらない組織をどう実現するかも重要な課題だ。
そのため、ラオスの現状を学び、知識を共有し合う機会を増やすとともに、周囲への積極的な声掛けを通じて、「楽しさ」と「学び」が共存する組織づくりに取り組んでいる。
引退の際、仲間にどんな言葉をかけられたいか。
それは「この団体に入ってよかった」「木原と活動できて楽しかった」というシンプルな言葉だ。
私が団体から受け取った「挑戦の土台」を、今度は私が後輩たちに返したい。
私が支えた仲間が、将来国内外のどこかで、誰かの選択肢を広げる存在になってくれたなら、それ以上の恩返しはないと思っている。

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