STUDENT DECISION RECORDS

やり切った先の感動へ。周りに流されがちな彼女が自ら組織の居場所づくりに挑戦するわけ#SDR28-0021

INTERVIEW & TEXT

和泉 圭佑

2026.05.21

STUDENT DECISION RECORDS

ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。

学生プロフィール

神奈川県出身、神奈川大学の学生。

ボランティア団体ONELIFEの渉外局に所属している 。

幼少期は活発でありながらも真面目な優等生タイプだったが 、高校時代は周囲の影響を受け、勉強から遠ざかるなど変化を経験した 。

大学受験期の人間関係の挫折の際に、人生を内省することで、主体性を獲得し 、大学では「環境を変えたい」という思いから1年生の春にONELIFEに入団 。

現在は局メンバーのモチベーション向上という壁にぶつかりながらも、「メンバーに最も寄り添える存在」になることを目指し、活動に向き合っている 。

仲間との熱中。その先の「感動の涙」を共に流す

幼少期は真面目な優等生、高校時代は周囲に合わせて行動することが多かった彼女 。

大学入学後、彼女は「このままでは何もせずに終わってしまう」という危機感から、ボランティア団体ONELIFEへの入団を決意する 。

かつて、インターンの面接で「挫折経験がない」と言われた経験や、活動に熱中するも感情のままに涙を流せない自分にコンプレックスを抱いていた彼女は今、熱中とその先の感動を味わうため、そして仲間に寄り添うために、組織の中で自分の在り方を模索している 。

【学生時代に成したいこと】

彼女が学生時代に最も成し遂げたいことは、「何かをやりきること」、そして「熱中して本気で仲間と挑戦したと誇れる経験」を積むことだ 。

過去のインターン面接で挫折経験を問われた際、自分がこれまでに本気で熱中し、くじけた経験がないことに気づき、強い願望を抱くようになった 。

熱中したその先で彼女が望むのは、リーダーとして組織を牽引することではなく、チームのメンバーから「いてくれてよかった」と思われるような、組織を支える伴走リーダー役としての貢献である 。

【その道を選ばざるを得なかった理由】

彼女が熱中を渇望し、ONELIFEでの活動を選ばざるを得なかったのは、大学生活に対する強烈な危機感と、自分の「感情の薄さ」へのコンプレックスが根本にある 。

大学入学後、バスケサークルに入ったものの、周囲との価値観の違いから「単位を取りに行っているだけ」の虚無感に包まれていた 。

また、感動や悔しさで涙を流すことができない自分を変えたい、周りの目を気にせず感情のままに涙を流せるほど全力投球したいという強い思いが、彼女をONELIFEという熱量のある環境へと突き動かしたのである 。


【原体験における共鳴ポイント】

彼女の原体験には、「周囲の環境への適応」と「逃げ道の模索」の葛藤がある 。

小中学時代は真面目で成績優秀(オール5)だったが 、家庭の厳しいルールへの窮屈さを感じていた 。

高校のバスケ部の際、高2の時の怪我では、悔しさを感じつつも無意識に「競争から逃げる言い訳」を探していた自分に気づいている 。

さらに、大学受験直前の人間関係のもつれによりメンタルの不調と、それに伴う受験での妥協 。これらの経験が、「このまま流されて生きる自分を変えたい」という現在の主体的な行動へと繋がっている 。


【覚悟が定まった瞬間】

彼女の中で「何かに全力投球し、熱中する」という覚悟が定まったのは、インターンの面接で自身の挫折経験のなさに直面した時、そして大学に入り、ONELIFEの先輩たちが引退時に本気で涙を流す姿を目の当たりにした時だ 。

自分もあんな風に、感情を剥き出しにして泣けるほど何かに打ち込みたい。

その強烈な憧れと自己変革への思いが、現在の活動へのフルコミットを決意させた 。

【捨てたもの】

高校時代に時間を費やしていた動画視聴やテレビを見るという「個人の余暇時間」である 。

無意識に消費していた時間を、組織や仲間のための意味のある時間へと主体的に振り向けた結果だと言える。


【意思決定の軸】

彼女が何かに挑戦し、行動を起こす際の意思決定の軸は、「環境」であり、何よりも「仲間」である 。ONELIFEのメンバーの、相手の感情を大切にし「やる時はやる、楽しむ時は楽しむ」というメリハリのある人柄に強く惹かれている 。

彼女にとって、どんな活動をするか以上に、「誰と」その時間を過ごし、支え合えるかが、行動の最大のモチベーションとなっている 。


【現在の挑戦】

いま彼女がぶつかっている最大の壁は、自身が所属する渉外局内のモチベーション向上である 。

部活のような強制力はなく、一人ひとりが参加する目的が異なるため、マネジメントの正攻法がないのだ。

彼女は「人」を軸に組織に入ったからこそ、この環境を変えたいと強く悩み、向き合っている 。新入生に自信を持って勧められる局にするため、そして活動内容と自分の入団理由の乖離を埋めるため、彼女は今、現状打破の糸口を探り続けている 。


【誰に、何を返したいか】

引退の時、彼女が一番に返したい相手は「共に活動してきたメンバー」であり、叶えたいのは「人の観点で団体から離れるメンバーを出さないこと」だ 。

仕事がどんなにしんどくても、「この人がいたから続けてよかった」と思ってもらえるよう、仲間に寄り添い支える存在になりたいと願っている 。

コツコツと小さな努力を積み重ね、ONELIFE色に染まりきった時、彼女はきっと、念願だった心からの「感動の涙」を仲間と共に流すはずだ 。


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