STUDENT DECISION RECORDS
STUDENT DECISION RECORDS
ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。
兵庫県出身、近畿大学工学部在学。
入団後、日本初となる国際連合とのインターンシップ立ち上げを実現し、さらに兵庫支部・沖縄支部の立て直しでも結果を残してきた。
その実績を土台に、現在はNPO法人ドットジェイピーの学生代表として、全国37支部を率いている。
取り組んでいるのは、若者の投票率向上や社会参画を促すインターン機会の創出、そして全国組織そのものの変革だ。
彼の強さは、成果を出すだけでなく、組織に流れる文化そのものまで変えようとしているところにある。

彼が目指しているのは、学生団体をうまく運営することじゃない。
ドットジェイピーを、若者の声を社会に届けるための不可欠なインフラに変えることだ。
ドットジェイピーがあるから若者の意思が政治や社会に届く。ドットジェイピーがいるから社会が前に進む。そこまで存在価値を引き上げることを、本気で狙っている。
有給のインターン生でも、学生起業家でもない。まだ何者でもないドットジェイピーの学生たちは、無給で、ただ社会を変えたいという思いだけを持って走り切る。
その挑戦に、人生を変えるほどの成功体験を返すこと。それが彼のリーダーとしての責任であり、先頭に立つ理由だ。だからこそ彼は、自分がまず“死ぬ気でやる文化”を体現しようとしている。

彼が学生時代のうちに成し遂げたいのは、若者の意見や問題意識が、社会に届き、価値に変わる仕組みをつくることだ。
ドットジェイピーがあるから若者の声が政治や社会に届く。ドットジェイピーがいたから地域や社会の課題が動き出した。そんなふうに言われる状態を実現したいと考えている。
そのうえで、組織そのものも「日本一のNPO」と呼ばれるレベルまで押し上げたい。内閣総理大臣賞を本気で狙える水準まで高め、社会からも、地域からも、政治からも必要とされる団体にすること。
そして、無給で走る学生スタッフ全員に、「本気でやり切った」「この団体で自分は変われた」と言える成功体験を残すこと。この二つを、彼は同時に成し遂げようとしている。
彼がこの道を選んだ理由は、学歴や肩書きではなく、社会に与えるインパクトで勝負すると決めたからだ。
大学受験の失敗を経験し、旧帝大や早慶といった「学歴」の土俵では勝てない現実を突きつけられた。だからこそ彼は、勝負の土俵そのものを変えた。どこの大学かではなく、社会に何を残したか。どんな肩書きかではなく、どれだけ人を動かしたか。そこに自分の価値を置くようになった。
一方で、金銭的に成果を出せる環境にも触れたが、その先にあったのは充実ではなく違和感だった。
「お金だけで動く自分でいたくない」と気づいた時、目の前にあったのが、無給でも社会を変えようと本気で走るドットジェイピーの仲間たちだった。損得ではなく、志でつながる仲間がいる場所。
だから彼は、この道を選んだ。

彼の原体験を貫いているのは、「何者でもない自分でも、本気でやれば景色は変えられる」という信念だ。これは一度の成功で手に入れたものではなく、負けや劣等感のたびに、自分の手でそれを塗り替えてきた実感の積み重ねだった。
小学校時代の柔道では、勝てない時期が続くなかで時間の使い方を変え、努力を積み上げた先に初めて勝利をつかんだ。この経験が、「結果は努力でひっくり返せる」という彼の最初の原点になった。
その感覚は、中学・高校でさらに研ぎ澄まされていく。中学時代、マカオの学生との交流では、同世代でありながら視座も言葉の力も行動力も圧倒的に違う現実を突きつけられ、自分の未熟さを痛感した。高校では、いじめに真正面から向き合い、自分の力で関係性と状況を変えた経験を持つ。さらに英語スピーチコンテストで優秀賞を獲得し、自分の言葉が人を動かし、空気を変えられる手応えもつかんだ。
彼の中で、努力はただ耐えるためのものではなく、現実を変えるためのものへと変わっていった。
そして、大学受験の失敗が彼の視座を決定的に変えた。学歴で勝つ道が閉じたことで、彼は初めて、「どこの大学かではなく、社会に何を残せるかで勝負するしかない」と腹を決めた。
その考えを現実のものとして証明したのが、大学1年で実現した日本初の国際連合とのインターンシップ立ち上げだった。前例のない挑戦を自分の手で形にしたことで、彼は「何者でもなかった自分でも、社会に新しい可能性をつくれる」と確信した。この成功体験こそが、彼が大きなビジョンを掲げ、他人の人生や社会そのものを動かす側へ踏み出す最大の転機になっている。

彼の覚悟が本当の意味で定まったのは、自分の可能性を証明した瞬間に、その力を“誰のために使うのか”が定まった時だった。
日本初となる国際連合とのインターンシップを立ち上げたことで、彼は学歴や肩書きではなく、社会に与えるインパクトで勝負できることを自分の手で証明した。不可能に見える場所にも道をつくれる。人をワクワクさせ、未来を信じさせる側に回れる。その確信は、彼の人生の基準を一気に引き上げた。
ただ、その成功体験は彼を“個人の勝者”にはしなかった。兵庫や沖縄の立て直しを通して見えてきたのは、本当に変えるには、文化を変えることが重要てあるというとと。そして、その文化が社会につながっていなければ意味がない。だから彼は、自分の達成ではなく、ドットジェイピーという組織そのものを社会に必要とされる存在へ引き上げることに視線を移した。
その時に彼が突きつけた問いが、「ドットジェイピーがなくなって、誰が困るのか」だった。もしその答えが社会にまだ存在しないのなら、この団体は本当の意味で使命を果たせていない。
だからこそ彼は、この組織を“頑張っている学生団体”で終わらせず、若者の声を社会に通す、なくてはならない存在へ変えると決めた。その役割を引き受けるのは自分しかいない。そう腹をくくった時、彼の挑戦は、自分の価値を証明する戦いから、仲間と社会を変えるための覚悟へと変わった。
彼が捨てたのは、お金で自分の価値を測る生き方と、普通の学生生活の余白だ。
営業の事業では、実際に高い成果を出していた。稼ぐ力にも手応えはあったし、そのまま進めば収益を伸ばしていく未来も見えていた。
それでも進むほどに強くなったのは、「お金のために動く自分は、本当に自分がなりたい姿なのか」という違和感だった。
だから彼は、収益性の高い道ではなく、無給でも社会を動かせる可能性がある場所を選んだ。その選択と引き換えに、営業の事業にフルコミットすることを手放した。
自分の人生の時間そのものを、組織の変革と、人の成長のために使うと決めた。

「自分にしかつくれない社会的価値を取りにいくこと」だ。
基準はシンプルで、その挑戦がどれだけ大きなインパクトを生むか、そしてその役割を自分が引き受ける意味が本当にあるか。
だから彼は、整った場所ではなく、崩れかけた支部や前例のない挑戦のほうへ向かう。そこに共通しているのは、「死ぬ気でやる」ことを前提にしている点だ。中途半端に関わるなら意味はない。社会を変えるところまでやり切れるかどうか、それが彼にとっての選択基準になっている。
今、彼が向き合っている最大の挑戦は、全国37支部を、ただ活動量の多い組織ではなく、本当に社会を変える組織へ変えていくことだ。
課題は明確で、ビジョンや方針を“理解している”ことと、“自分事として背負っている”ことの間には、決定的な差がある。どれだけ正しい施策でも、各支部代表が自分の言葉で語れず、自分の支部の未来として握れていなければ、組織は動かない。だから彼は、全支部と泥くさく向き合いながら、一人ひとりが自分の使命としてビジョンを背負える状態をつくろうとしている。
しかも難しいのは、熱量の高い言葉ほど、ときに反発を生む可能性があるということだ。本気で変えようとするほど、温度差や未熟さや逃げ道が浮き彫りになる。
それでも彼は、そこで言葉を弱めるのではなく、熱量を文化に変えることに挑んでいる。目指しているのは、内部だけが盛り上がる組織ではない。議員、企業、地域、社会から「ドットジェイピーがなくなったら困る」と当たり前に言われる水準まで、組織の存在価値を引き上げることだ。
そのために必要なのは、個人の頑張りだけではなく、全支部が同じ思想と覚悟で動く状態をつくることだと、彼は知っている。

彼が返したいのは、単なる活動経験じゃない。人生を変える成功体験と、自分たちの挑戦が社会に届いたという実感だ。
まず学生スタッフには、
「この団体に入ったから自分は変われた」と胸を張れる経験を返したいと思っている。本気で挑み、本気でやり切り、自分の限界を越えた先にしか見えない景色を見せたい。ドットジェイピーでの時間が、履歴書に書ける一行ではなく、その後の人生を支える原点になるところまで持っていきたいと考えている。
そして、その変化は本人の中だけで終わってはいけないとも思っている。
家族や友人が「あの子はこの環境で変わった」「この団体に出会えてよかった」と実感し、紹介してくれた人にまで感謝が連鎖していく。
さらに議員や社会に対しては、「この学生たちがいるから、自分たちも前に進む意味がある」と感じさせたい。彼が最終的に返したいのは、若者の声が届く仕組みそのものだ。
ドットジェイピーが評価されることがゴールじゃない。この団体の存在によって、若者が社会に介入することが当たり前になる時代をつくること。そこまでいって初めて、本当に返したことになると彼は考えている。
ReWrite Career では、記事に登場する学生をはじめ、本気で挑む学生との出会いをつくっています。企業の方はお気軽にご相談ください。