STUDENT DECISION RECORDS

『なんでできないんだ』強烈なプライドが彼を動かす。元“ビビリ”が成蹊蹴球部のキャプテンを背負うまで#SDR28-0027

INTERVIEW & TEXT

和泉 圭佑

2026.05.22

STUDENT DECISION RECORDS

ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。

学生プロフィール

東京都西東京市出身。成蹊大学蹴球部に所属 。

年の離れた姉と兄を持ち、教育熱心な母親のもとで育つ 。

幼少期は厳しく指導されてビビリな一面もあったが、自ら環境を変えるために名門クラブチーム・横河武蔵野FCへ飛び込み、全国大会出場や海外遠征(スロバキア・ドイツ)を経て圧倒的な自信をつける 。

高校では特進コースで猛勉強に励みつつ、体育祭の団長として全校を巻き込むリーダーシップを発揮 。

現在は成蹊蹴球部の次期キャプテンを目指しており、「キャプテンらしさ」を体現するために、個性派揃いの組織と泥臭く向き合っている 。

ここで終われない。チームを関東昇格へ導くリーダーに

幼少期のビビリな少年が、強豪クラブでの揉まれる経験と高校の体育祭での団長経験を経て、自信に満ちたリーダーへと変貌を遂げた。

大学入学時はサッカーを辞めることも考えたが、今は成蹊蹴球部の次期キャプテンとしてチームを牽引する覚悟を決めている。

彼の原動力は常に「できない自分や不甲斐ない現状への強烈な悔しさと怒り」だ。自らの成長を求め、妥協を許さない彼の熱き姿に迫る。

【学生時代に成したいこと】

彼が成蹊蹴球部で成し遂げたいのは、チームを関東リーグ昇格へ導くこと、そして自分自身が「言語化がしっかりできるキャプテン」になることだ 。

過去に親や周囲の人間から指摘された悔しさをバネに、言葉でチームを動かし、周囲から「キャプテンらしさがあった」と認められる存在を目指している 。

【その道を選ばざるを得なかった理由】

彼が次期キャプテンとしてチームを背負う道を選ばざるを得なかったのは、チームに「降格の匂い」が漂い始めた時に感じた、強烈な焦りと責任感からだ 。

彼のモチベーションの源泉は、「なんでこれができないんだ」という自分や現状に対する怒りにも似たプライドにある 。

全国や世界のトップレベルを知る彼にとって、不甲斐ないチーム状況は決して看過できるものではなく、「自分がやるしかない」と立ち上がることは、彼自身のプライドを守り、成長を証明するための必然的な選択だったのである 。


【原体験における共鳴ポイント】

彼のリーダーシップと向上心の根底には、相反する2つの経験がある。

一つは小4の時の「環境を変える決断」だ 。

ビビリだった自分を変えるため、あえてレベルの高い横河武蔵野FCへ飛び込み、全国大会やトレセン選抜での海外遠征で揉まれることで圧倒的な自信を手に入れた 。

もう一つは高校時代の「体育祭の団長」経験だ 。

全校生徒の前に立ち、厳しいルールで全体を締めつつ、1対1では優しく接するという絶妙なバランスのリーダーシップを学び、周囲を巻き込む快感を味わった 。

これらの経験が、難しい環境でも逃げずに組織をまとめる現在の姿勢に繋がっている。


【覚悟が定まった瞬間】

大学入学時、彼はサッカーを本気で続けるか迷い、最初は「やってみるか」という軽い気持ちで入部した 。

しかし1年時のケガからの復帰後、周囲より劣っている自分の体や、試合に出られない現実に直面し、「なんでだ」と猛烈な悔しさが込み上げた 。

この時、過去にエリート街道を歩んできたプライドが火をつけ、「ここで終われない」と再びサッカーに本気で向き合う覚悟が定まったのである 。

【捨てたもの】

彼が蹴球部での活動と自身の成長のために手放したものは、「SNSなどでダラダラと過ごす個人の時間」だ 。

かつてはTikTokやTwitter(現X)を見ていたが、今はアプリごと消去し、空いた時間のすべてを部活の業務や自己研鑽のために使っている 。

成長に繋がらない無駄な時間は徹底して排除するストイックさを持っている。


【意思決定の軸】

彼の意思決定の軸は極めてシンプルで、「自分が成長できるならやる」という基準だ 。

大学という社会に出る前の最後の挑戦の機会において、少しでも自分のプラスになる、成長に繋がると直感したことには、どれほど困難な役回り(キャプテンなど)であっても迷わず飛び込む姿勢を貫いている 。


【現在の挑戦】

いま彼が直面している壁は、個性豊かで「荒くれ者」も多い同期たちをまとめ上げることだ 。

まだチームとしての一体感が薄く、イベント運営などでも物事がスムーズに進まない現状に頭を悩ませている 。威圧的になりすぎず、全員と同じ目線に立ちながらも、しっかりとチームを引っ張る「新しいキャプテン像」を模索し続けている 。


【誰に、何を返したいか】

全ての挑戦を終えた引退の時、彼が一番言葉を交わしたいのは「同期、先輩、後輩の全員」だ 。

そして彼ら全員から、「大斗は本当にいいキャプテンだった」「キャプテンらしさがあった」と言われることを望んでいる 。

自分の言葉と背中でチームを導き、周囲の全員に認められることこそが、彼が泥臭く戦い続ける最大の理由である。


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