STUDENT DECISION RECORDS
INTERVIEW & TEXT
和泉 圭佑
STUDENT DECISION RECORDS
ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。
愛知県名古屋市南区出身、中京大学に通う3年生 。
学生ボランティア団体「東海SIVIO(シビオ)」で渉外局長を務めている 。
教育熱心な両親の元で育ち 、中学受験を機に名門・名古屋中学校へ進学 。
中高の6年間は学力の過信から成績下位に低迷し、大学受験では第一志望の関東・関西の難関大学に全落ちするという人生初の大きな挫折を味わった 。
大学で「偶然の出会い」からSIVIOに入団した彼は 、人気の渉外局に選ばれた責任、そして20周年の節目を迎える後輩たちのために、年間120万円の協賛学達成という高い壁に挑んでいる 。
幼少期から「勉強しなさい」と言われ続け、決められたレールをただ「怒られないために」ギリギリで歩んできた彼 。
大学受験でその過信を打ち砕かれ、不本意な結果から始まった大学生活の中で、彼は人生で初めて「自分の意思で、誰かのためにフルコミットする」居場所を見つけた 。
人気の高い渉外局の局長として彼が掲げたのは、過去最高額となる「年間協賛額120万円」という組織の未来を背負う挑戦だ 。磨かれた不屈の責任感と、仲間・後輩への熱い利他精神の源泉に迫る 。

彼が学生時代に成し遂げたいのは、渉外局長として掲げた「年間協賛額120万円」という目標を何が何でも達成することだ 。
前年の実績が96万円だった中、代表が「今年は挑戦の年だ」と語るのを聞き、「100万円を目指すだけでは挑戦ではない」と自ら基準を引き上げた 。
この目標を走破することで、来年「20周年」という大きな節目を迎える後輩たちが、資金面を心配することなく自由で大規模な企画に挑戦できる強固な下地を残そうとしている 。
彼が渉外局の責任者としてこれほどまでに熱を注ぐのは、人気の高い渉外局の選考で「自分が選ばれ、落ちてしまった仲間がいる」という現実から逃げないためだ 。
かつて同じ見学フェーズを共に歩み、今では団体を背負う代表となった親友の竜之助も、実は渉外局を第一志望しながら選考で落ちていた 。落ちていった仲間たちの想い、そして自分を信頼して選んでくれた先輩たちに対する責任感が、かつて「怒られないために最低限しか努力しなかった」彼を突き動かし、引退まで責任を全うせざるを得ない覚悟を決めさせたのである 。

彼の「逆境から這い上がり、見返す」というマインドは、中学時代のバレーボール部での原体験に深く結びついている 。
小柄だった彼は、当初「下手くそ」として先輩から侮られ、悔しい思いを重ねていた 。しかし、コーチから「リベロをやってみろ」と適性を見出されたことで才能が開花 。
徹底的にレシーブを磨き、3年時には宿敵である地域トップの強豪・東海中学校を相手に、相手エースのスパイクを拾いまくって奇跡の優勝を成し遂げた 。
この「自分の役割を突き詰め、周囲を見返した」瞬間の熱狂が、今の「渉外局のプロとして結果で応える」というストイックな姿勢と共鳴している 。

覚悟が定まったのは、渉外局への部署配属が決まり、親友・竜之助をはじめとする仲間たちの落選を知った瞬間だ 。
それまでの彼は、中学受験もエスカレーターでの進学も、どこか周囲に流されるまま「ギリギリ」で生きてきた 。
しかし、仲間たちの犠牲の上に自分がそのポジションにいるという事実を突きつけられた時、初めて「自分自身の意思」で責任を背負い、この渉外局をやり切るという強固な決意が生まれた 。

彼がSIVIOの活動、そして120万円という目標のために手放したものは、これまで「自分の精神安定剤」として最も大切にしていた「大好きな野球をリアルタイムで観戦する時間」だ 。
小学校から高校まで、何よりも野球に没頭してきた彼だったが、現在はミーティングや外部企業との商談に全てのリソースを割くため、自由な趣味の時間を大きく削っている 。
彼の意思決定の軸は、「それが仲間、そして組織の未来のためになるか」である 。
高校受験をせず進学した満心から大学受験で難関校に全落ちし、自身の学力を過信していた現実を突きつけられたことで、彼のプライドは一度完全にリセットされた 。
だからこそ今は、自分のためではなく、「選んでくれた先輩、支えてくれる同期、そしてバトンを渡す後輩」という、人のために動くことこそをすべての行動基準に据えている 。

いま彼が直面している最大の壁は、渉外局長として「年間120万円」という莫大な協賛額を、持続可能な形で次世代に残すことだ 。
見込みの段階で無理なイベントを組むのではなく、企業一社一社と誠実に向き合い、信頼を獲得しながら着実に資金を積み上げていく 。メンバーの協力を仰ぎながら、論理的な仕組みと情熱的なコミュニケーションを融合させ、未来への「下地」を整えるために奔走している 。
彼がこの過酷な挑戦をやり切った先に、一番言葉を返したいのは「共に走ってくれたすべてのメンバー」と「次代を担う後輩たち」だ 。
引退を迎える日、周囲から「この団体は本当に大きく強くなったね」と組織の成長を認められること、そして後輩たちが何不自由なく熱狂できる未来を返すことを切望している 。かつてバレー部で味わったあの「見返す快感」を、今度はSIVIOに関わるすべての人の笑顔という最高の形で再現しようとしている 。

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