STUDENT DECISION RECORDS

『自分が組織を変えてやる』。挫折を知る理系学生が、大学祭のシステム改革に挑む理由#SDR28-0035

INTERVIEW & TEXT

和泉 圭佑

2026.05.31

STUDENT DECISION RECORDS

ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。

学生プロフィール

名古屋市出身、名城大学情報工学部に通う学生 。

大学祭実行委員会で副実行委員長を務め、パンフレット制作リーダーや公式ウェブサイトの運営、書類の電子化などIT改革を主導している 。

幼少期はインドアでゲーム好き、中高時代は成績上位をキープしつつも「辛くなる手前で努力をやめる」自分への甘さがあった 。大学受験での不本意な結果を機に反省し、大学では実行委員会という新しい環境に飛び込んだ 。

現在は過去の踏襲型運営から脱却し、次代へ引き継げる持続可能なシステム作りと、100周年記念大学祭の成功に向けて奔走している 。

大学創立100周年という節目に、更なる変革を。

幼い頃からゲームが好きでインドア派、勉強もテスト前だけ集中し、限界の手前で努力を止めてしまう自分への甘さを持っていた彼 。

大学受験での挫折を経て進学した名城大学で、彼は友人の誘いで学祭実行委員会へ入団した 。

しかし、そこで陽気なメンバーたちに囲まれながら、持ち前の真面目さで仕事をこなし、独自のポジションを確立していく 。

そして今、彼は副実行委員長として、アナログで非効率だった組織を根底から変える「デジタル改革」の最前線に立っている 。

【学生時代に成したいこと】

彼が実行委員会で成し遂げたいのは、大学創立100周年という節目にふさわしい、過去最高に盛り上がる大学祭を作り上げることだ 。

そして個人的な目標として、何年も前年のデータだけを使い回してきた踏襲型の運営システムを根底から変革し、自身の専門である情報工学の知識を活かして書類の電子化やIT化を推し進め、来年以降の後輩たちに「新しい仕組み」を引き継ぐことを目指している 。

【その道を選ばざるを得なかった理由】

彼があえて多忙な副実行委員長という道を選ばざるを得なかったのは、前体制の非効率なシステムに対する変革心があったからだ 。

パンフレット制作リーダーを務めていた際、他部署からのデータ共有の非効率さにより仕事が滞ることに対して違和感を感じていた。

その現状をただ嘆くのではなく、「俺が組織を変えてやる」という意思から、自ら組織の中枢に入り、権限を持ってシステム改革を進める決意を固めたのである 。


【原体験における共鳴ポイント】

彼の「効率化」や「結果を求める」姿勢の原点は、小中学校時代にある。

小学5年生で塾に通い始めた時、勉強の成果がテストの点数や順位として目に見えて現れることに楽しさを感じた 。

中学では常に上位の成績をキープしつつも、トップ層との超えられない壁を感じていた 。

また、高校の硬式テニス部では競技レベルの違いを痛感しつつも、「サービスエースで相手に触らせずに一発で決める瞬間」に最も快感を覚えていた 。

これらの「結果が可視化されることの楽しさ」や「一発で効率よく決めることへのこだわり」が、現在の組織運営における合理的なシステム改革の推進に繋がっている 。


【覚悟が定まった瞬間】

大学受験で第一志望の大学を目指すも、倍率の変動や自身の学力不足から志望校を下げ、結果的に滑り止めとして受けた大学へ進学することになった 。

このとき、「辛くなる手前で努力をやめてしまう自分の甘さ」を痛感し、深く反省した 。

この受験での後悔と、実行委員会で「非効率なデータ処理を自分の手で変えたい」と強く感じた瞬間が重なり、彼はこれまでの受動的な姿勢を捨て、自ら先頭に立って改革を進める覚悟を決めたのだ 。

【捨てたもの】

彼が組織改革のために手放したのは、「ダラダラとYouTubeを見るような、完全に無駄な時間」だ 。実行委員会の仕事に時間を割くようになり、目的もなく過ごしていた時間を削り、「この時間は仕事、この時間はゲーム」とメリハリをつけて時間を割り振るようになった 。


【意思決定の軸】

彼の意思決定の軸は、誰に対しても「公平性や平等性」を保つことである 。

役職者として会議の決定に関わる中で、個人の感情に流されず、時に仕事をしていない部員に対しては厳しさや冷酷さを持つことも必要だと考えている 。

また、大学祭を良くするためなら、必ずしもやらなくていい仕事(Webサイト制作など)であっても、自らやりがいを持って引き受ける主体性を軸に行動している 。


【現在の挑戦】

いま彼が直面している壁は、関東の大規模な大学祭と比較した際の「ネームバリューの劣勢」と、その状況下での「企業からの協賛獲得」である 。

相手にされないことも多い中で、いかにして企業から協賛を得て大学祭の価値を高めるかという課題に挑んでいる 。


【誰に、何を返したいか】

彼がこの活動をやり遂げた先に、一番聞きたい言葉は、様々な関係者からの「今年の大学祭はすごかったな」という評価だ 。

そして、自身が推進している書類の電子化などの改革によって、仕事が偏っていた他部署のリーダーから「今年は仕事が楽になった」と言ってもらえること。

それこそが、彼が組織に貢献できたと実感できる最高の瞬間である 。


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