STUDENT DECISION RECORDS

『自分で選んだ選択には責任を持て』。親の言葉を胸に、彼がハウスダンスと組織運営にフルコミットする理由#SDR28-0038

INTERVIEW & TEXT

和泉 圭佑

2026.06.03

STUDENT DECISION RECORDS

ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。

学生プロフィール

大分県出身、親の転勤で各地を転々とし、現在は立教大学経営学部に通う学生 。

ダンスサークル「JG」にて、幹部およびハウスのジャンルリーダーを務めている 。

幼少期から活発で目立ちたがり屋だったが、中学校の野球部にてて朝練や夜遅くまでの練習、さらには自主練の強要に嫌気が差したが、親から「自分で選んだ選択には最後まで責任を持て」と言われた経験から、「自分の選択には自分で責任を持つ」という強い主体性を獲得した 。

現在は、サークル内でのハウスの知名度向上と、後輩が不自由なく活動できる引き継ぎの仕組み作りに奔走しながら、極限まで無駄を削ぎ落としたタイムマネジメントで学生生活を全力で駆け抜けている 。

今日よりも明日、常に成長し続ける。後輩たちの為に。

親の転勤で居場所が変わり続ける中、彼は常に持ち前の明るさで人を巻き込み、リーダーとして組織の中心に立ってきた 。

しかし、コロナ禍で何もできなかった中学3年時の消化不良感が、彼の心に「今日より明日、常に成長し続ける」という強烈な飢餓感を植え付けた 。

大学で出会ったダンスサークル「JG」で、彼は今、睡眠や趣味の時間を削ってでも、自らが選んだ「ジャンルリーダー」という責任ある役職を全うすべく、泥臭く組織と向き合っている 。

【学生時代に成したいこと】

彼がJGの活動を通して成し遂げたいのは、サークル内でまだ知名度が低い「ハウス」というジャンルを選んでくれたメンバー全員に、「踊って楽しかった」「また踊りたい」と心から思ってもらえる環境を作ることだ 。

そして個人的な目標として、自身が先輩から十分な引き継ぎを受けられずに苦労した経験を踏まえ、後輩たちが自分たちの代らしい組織を不自由なく作れるよう、完璧な引き継ぎ資料を残すことを目指している 。

【その道を選ばざるを得なかった理由】

彼があえて多忙なジャンルリーダーという道を選ばざるを得なかったのは、「どうせ口出ししたくなるなら、最初から自分が先頭に立つべきだ」という彼自身の性質と、強い使命感があったからだ 。

相方はダンススキルに長けていたが、高校からダンスを始めた彼には「自分が関わるなら組織をもっと良くしたい」という並々ならぬ熱量があった 。

さらに、彼をハウスの沼に引き込んでくれた尊敬する先輩への強い憧れが、「自分もこのジャンルの温かい雰囲気作りに携わりたい」という使命感を決定づけたのである 。


【原体験における共鳴ポイント】

彼の「自分の選択に責任を持つ」というスタンスは、中学時代の野球部での経験に由来する 。

弱小チームで自主練を嫌がっていた彼に対し、母親は「自分が野球部に入りたいと言ったのだから、最後まで責任を持ってやれ」と一喝した 。

この言葉が深く突き刺さり、以降の人生において「役職に就いたからには最後までやり切る」という確固たる行動指針となった 。

また、厳しい校則とスポーツ強豪校という抑圧された高校環境の中で、生徒会長としてルールの範囲内でユーモアを交えながら組織を動かした経験も、現在のバランス感覚に優れたリーダーシップの土台となっている 。


【覚悟が定まった瞬間】

覚悟が定まったのは、大学2年のデビューイベントの時だ 。

ハウスを選択したメンバーがわずか3名しかおらず、ジャンルリーダーを誰がやるかという議論になった際、彼は迷わず「自分がやるしかない」と決断した 。

ハウスというジャンルを選択した時点で、いつか自分がこの組織を引っ張る立場になるという覚悟は、すでに彼の中で無意識のうちに固まっていたのである 。

【捨てたもの】

彼が圧倒的な活動量を維持するために手放したものは、何もしないダラダラする時間だ 。

大学生になった今、サークルの運営、学業(GPA3.7の維持)、アルバイトのすべてを両立させるため、通学時間や就寝前のわずかな隙間時間さえも勉強や課題に充て、「時間がない」という言い訳を極限まで削ぎ落としたストイックな生活を送っている 。


【意思決定の軸】

彼の意思決定の軸は、「自分が成長できるか」そして「ルールの範囲内で面白いことができるか」である 。

中途半端なことや無駄なことには時間を割かず、常に「昨日の自分より今日の自分の方が良くなる」ことを追求し、自らキャパシティの限界に挑むような選択を意図的に行っている 。


【現在の挑戦】

いま彼が直面している挑戦は、共にジャンルリーダーを務める相方と手を取り合い、最高の運営を実現させることだ。

振り付けというスキル面を牽引する相方と、メンバーへの声掛けや全体の雰囲気作りに寄り添う自分。それぞれの強みを最大限に活かし、本音でリスペクトし合える関係を築こうとしている。

すべては、このジャンルを選んでくれたメンバー全員に「houseをやって本当に良かった!」と心から思ってもらうため。最高の仲間と最高の公演作りに向けて、彼は全力で突き進んでいる。


【誰に、何を返したいか】

すべての活動をやり遂げた引退の日、彼が心から喜びを分かち合いたいのは、共に駆け抜けた後輩たち、そして何より大好きな同期の仲間だ。

限界まで組織に尽くした結果として、後輩たちから「引退しないでほしい」と惜しまれること。

そして、苦楽を共にしてきた同期と「ここまでやってこれて良かった」と笑顔で称え合うこと。

その瞬間を迎えることこそが、彼が自らの手で選択し、全身全霊で責任を全うしたことへの最高の証明になるのである。

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