STUDENT DECISION RECORDS
STUDENT DECISION RECORDS
ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。
福井県坂井市出身、立教大学に通う学生。
ダンスサークル「JG」の代表を務め、ポップジャンルに所属している。幼少期はおしゃべりで活発な性格だったが、中学のサッカー部では監督の評価を気にして空回り。高校・大学受験でも挫折や浪人を経験した。
立教大学進学後、友人の誘いでJGへ入団。
現在は、尊敬する先輩の背中を追いかけ、サークルをメンバー全員にとっての「家」のような温かい居場所にするべく、自身のダンススキルと代表業務の両立に挑んでいる。


幼い頃はずっとしゃべり続けているほど活発で、小中学校では常に応援団や学級委員を務めるなど、人前に立つことが好きだった彼。
しかし、中学のサッカー部では監督の評価を気にするあまり空回りし、怪我や周囲との能力差に悔しさを滲ませる日々を送っていた。
大学受験での浪人という挫折を経て、彼が立教大学で見つけたのは「JG」という温かいダンスサークルだった。
かつて「自分の評価」を気にして葛藤していた彼が、なぜ今は「誰一人取り残さない」代表として組織の中心に立っているのか。その変遷と覚悟に迫る。
彼がJGの代表として成し遂げたいのは、JGのメンバー一人ひとりにスポットライトが当たる居場所を実現にすることだ。
ダンスに全てを捧げる人、友達作りが目的の人など、多様なモチベーションを持つメンバーが混在する中で、引退する時に全員が「JGに入って良かった」と思えるような、家族のような温かい環境(=家)を維持し続けることを最大の目標としている。

彼が代表という重責を選ばざるを得なかったのは、1年生の頃に見た先輩たちが作る温かい雰囲気や格好良さに惹かれ、特に1つ上・2つ上の代のJG代表への強い憧れがあったからだ。
その先輩が人前で話す際の言語化能力や、相手の気持ちを汲み取る姿勢に深く感銘を受けた。
自分が受け取ったこの「居心地の良さ」を引退する先輩たちから引き継ぎ、JGというコミュニティに自らの意思と還元を残したいという強い使命感が、彼を代表の座へと突き動かしたのである。


彼のメンバー一人ひとりを目立たせるリーダーシップには、幼少期からの環境がある。
俳優業に就く兄や妹を持ち、彼自身も幼稚園からおしゃべりで活発な性格だった。小中学校では応援団長などに自ら立候補し、衣装やパフォーマンスの構成に尽力して注目を集めることに喜びを感じていた。
一方で、中学のサッカー部では怪我に悩まされ、監督の目を気にして「評価されるためのプレイ」に走ってしまった後悔がある。
この「空回りした苦い経験」が、現在の「自分だけが目立つのではなく、他のメンバーが活躍できる環境を作りたい」という利他的なリーダーシップへと昇華されている。

彼の中で組織を背負う覚悟が定まったのは、JDC(Japan Dancers' Championship)に出場した際の経験だ。
大会に向けて結果を出さなければならないという大きなプレッシャーと不安に押しつぶされそうになりながらも、ファイナル進出が決まった瞬間、メンバーと共に大きな安心感と喜びを分かち合った。
この時に感じた強烈な仲間との絆と、「みんなに大変な思いをさせたからこそ、結果で返すしかなかった」という重圧を乗り越えた経験が、彼に代表としての責任感を確固たるものにさせた。

彼が代表としての活動にフルコミットするために手放したものは、「自分だけが前に出て目立つこと」だ。
かつては人前で注目を浴びることが好きだった彼だが、代表となってからは役割に対する考え方が変化し、MCなどの目立つ仕事をあえて他のメンバーに任せるようになった。
自分の前に出たい欲求を抑え、仲間が活躍できる環境や挑戦する機会を作ることにリソースを注いでいる。
彼の意思決定の軸は、「妥協せずやり切る」こと、そして「死ななければ問題ない」というマインドだ。
浪人時代に辛い受験勉強を乗り越え、結果として3科目の成績を大きく向上させた成功体験が、この信条の裏付けとなっている。困難な状況であっても、最後までやり抜く姿勢が彼のすべての行動の土台となっている。
いま彼が直面している最大の壁は、「自身のダンススキル向上と、幹部としての業務の両立」である。
ダンスが好きだからこそスキルアップにも時間を割きたいが、代表としてのタスクに追われてしまう現実がある。
後悔しないように自らの限界を見極めながら、いかにワークライフバランスを整え、プレイヤーとしてもリーダーとしても結果を出すかが現在の課題となっている。
彼が任期を終える引退の日に、一番言葉を交わしたいのは共に走り抜いたメンバーたちだ。
彼らからシンプルに「お疲れ様」という言葉や、「代表が自分で良かった」「JGに入って良かった」と言ってもらえること。
それこそが、彼がJGを「家」として守り抜き、全員にスポットライトを当てたことの最高の証明であり、一番の喜びなのである。


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