STUDENT DECISION RECORDS

『お前がいてくれてよかった』。留学するマネージャーの涙が、彼を“全方位のチーム貢献”へと変えた理由#SDR28-0054

INTERVIEW & TEXT

和泉 圭佑

2026.06.08

STUDENT DECISION RECORDS

ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。

学生プロフィール

京都大学経済学部3回生、京都府京都市出身。

現在、体育会サッカー部にて、チームを勝たせる「全方位の貢献」に挑戦中。

新監督の戦術変更によるスタメン落ちで腐りかけていた時、留学でチームを去る同級生トレーナー(マネージャー)の姿に心を打たれて自身の在り方を変革。

現在は「ベンチメンバーや後輩を巻き込み、組織の熱量を底上げする」という課題に向き合っている。

エゴを捨て、最高の仲間のために本音で本気になれる居場所がここにある

周囲の大学生が自身のプレーでの活躍やプライベートな遊びを選ぶ中、彼はピッチ外の泥臭いサポートまで引き受ける道を選んだ。

その背景にあったのは、チームのために尽くしてきた同級生マネージャー(トレーナー)が留学で離脱するという出来事だった。

“自分はただスタメンを目指すだけでいいのか?” その問いから逃げなかった結果が、今の献身的な挑戦につながっている。

これは、ある学生の“意思決定の記録”である。

【学生時代に成したいこと】

今、彼が成し遂げたいのは、京都大学サッカー部において「ピッチ内外を問わず、全方位からチームを勝たせられる存在になること」だ。

絶対的なキャプテンや後輩エースがスタメンに名を連ねる中、彼はプレーヤーとしての枠を超えた関わり方を選んでいる。

ベンチから誰よりも大きな声を出してチームを鼓舞し、20名以上入部した1回生にプレーを教え、SNSの運用やスポンサー集めといった裏方業務にも全力で取り組んでいる。


【その道を選ばざるを得なかった理由】

彼があえて自分のエゴを捨てて全方位の貢献へと向かったのは、留学でチームを去る同級生の言葉によって「本当のチーム愛」を突きつけられたからだ。

彼女は試合に出る選手ではなく、選手のテーピングなど裏方として怪我人を支えるトレーナーだった。

ピッチに立たない彼女が誰よりもチームのために尽くし、最後は涙ながらに別れを告げる姿を見て、彼はスタメンから外れて腐りかけていた自分を恥じた。

「自分もまだまだできるはずだ。泥臭くてもいいから貢献しろよ」という強烈な自責と使命感が、彼を突き動かしたのだ。



【原体験における共鳴ポイント】

彼の心が彼女の言葉にここまで共鳴したのは、かつての「見栄を張るリーダーシップ」からの脱却という原体験があったからだ。

進学校の洛星中学時代、彼がサッカー部のキャプテンをしていた時のことを振り返ると、自分が周りからよく見られたいという考えを根底に持ちながら立ち振る舞っていた。

しかし、高校1年の時にコロナ禍で部活が停止し、同級生と会えない期間を経て「本当の仲間の大切さ」を痛感した。その後の高校生活で周囲と心から繋がり、仲間を大事にする価値観が育まれ、チームを背負おう責任や仲間を率いるリーダーとして、仲間と共に勝つためのキャプテンを担っていた。

その経験があったからこそ、マネージャーのチームへの深い愛情が彼の心に真っ直ぐに突き刺さったのである。




【覚悟が定まった瞬間】

“自分のためのスタメン”から“チームのための貢献”へと完全に腹が括られたのは、まさにその女性マネージャー(トレーナー)が退部の挨拶をした瞬間だった。

彼女は留学という自身の夢を追うため、涙を流しながら「みんなのことが大好き。距離は離れてもずっと仲間だし、本当に応援している」と語った。

この言葉を聞いた瞬間、彼は「スタメンに出られないから」と燻っていた自分の浅はかさを捨て、「チームの勝利に繋がるなら、どんなポジションでも泥臭くやる」という揺るぎない覚悟を決めた。

【捨てたもの】

その選択の裏で、彼は「攻撃的MFとしての華やかなエゴ」と「自由なキャンパスライフ」を完全に手放した。

他大学の学生が梅田で遊び、男女で飲み会を楽しむような気楽な時間を削り、SNS運用やスポンサー集めといった地道な業務にリソースを割いている。

さらに、新監督の戦術に合わせて自分の得意な攻撃を封印し、試合終盤の短い出場時間で泥臭く守備に奔走するという、自己変革への道へ挑戦する決断をしたのだ。


【意思決定の軸】

彼の意思決定の軸は、「チームのために今、自分に何ができるか」である。

新監督の戦術が自分に合わずスタメンを外されたとしても、不貞腐れることなく、チームが勝つために求められる守備の徹底やベンチからの声出しに全力で取り組む。

状況の変化を言い訳にせず、ピッチ内外のあらゆる場面で組織を最優先にして自らの役割を探し続けることが、彼のすべての行動基準となっている。


【現在の挑戦】

今、彼は「分厚いスタメンの壁」と「チームにおける新たな存在意義の確立」という壁にぶつかっている。

同じポジションには絶対的なキャプテンと怪物級の2回生エースが君臨しており、スタメンの座を奪うことは極めて困難だ。

それでも彼は、人数の少ない4回生の代わりにチームをまとめ、出番が来れば起爆剤として流れを変える「新しいヒーロー像」を模索しながら、挑戦を続けている。


【誰に、何を返したいか】

引退するその日、彼が一番返してほしい言葉は、苦楽を共にした同学年の同期たちからの「お前がいてくれてよかった」という一言だ。

そして、留学先の異国からずっと応援してくれているあのマネージャーにも胸を張れるよう、ベンチや裏方を含めた全方位で戦い抜いた日々が最高のチームを創ったと笑い合えたとき、彼の大学サッカー生活は本当の勝利を迎える。

この学生に会いたい!応援したい!!

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

☝️【RewriteCareerに問い合わせ】

この学生に会いたい、応援したい方へ

ReWrite Career では、記事に登場する学生をはじめ、本気で挑む学生との出会いをつくっています。企業の方はお気軽にご相談ください。