STUDENT DECISION RECORDS
STUDENT DECISION RECORDS
ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。
同志社大学社会学部産業関係学科に通う学生。
国際協力ボランティア団体「CHAD」の代表を務めている。
名古屋生まれ、大阪・広島・神奈川と転居を重ねたが、自身のルーツは「大阪マインド」にあると語る。
幼少期から「自分でやりたい」と強く主張するタイプで、小中学校では学級委員などを好んで引き受けた。
高校の部活では、熱心に取り組んでいた軽音楽部で部長に就任し、裏方業務に奔走した。
大学ではCHADの代表として、団体の長期的な未来を見据えた意思決定や、オンライン会議でのコミュニケーションの難しさに直面しながらも、後輩たちへ「ボランティアの真の目的」を伝えるべく奮闘している。

幼少期から転居を繰り返し、環境の変化に適応しながら育った彼女。小学生の頃から「自分でやりたい」と強く主張し、学級委員など組織を取りまとめる役割にやりがいを見出してきた。
高校の軽音楽部では、部長に就任し、裏方として100名規模の部員をまとめた。
現在、同志社大学で国際協力ボランティア団体「CHAD」の代表を務める彼女は、かつての計算高いリーダーシップから一転し、団体の未来や仲間の絆を最優先に考えるリーダーへと成長した。
数々の対立や葛藤を乗り越え、引退を前に彼女が後輩たちに残そうとしている「真の目的」に迫る。
彼女が引退までの残り2ヶ月で成し遂げたいのは、後輩たちに「ボランティアの真の目的」を伝えることだ。
単にイベントをこなして楽しむだけではなく、支援を必要としている現地の子供たちや受益者を尊重し、彼らのために何ができるかを考える姿勢を継承すること。
そして、次期代表へ円滑にバトンを渡し、これまでの活動の意義を次世代へと繋いでいくことを最大の目標としている。

彼女がCHADの代表という重責を引き受けたのは、大学1年の冬に先輩と来年の幹部について会話した際、自分の中に「最後まで責任を持ってやり遂げたい」という強い意志があることに気づいたからだ。
当時は同期のメンバーと次期幹部について議論した際に、「自分がこの団体を引っ張るんだ」という熱意を同期幹部候補メンバーの中で真っ直ぐに伝えた。
ボランティア活動という、学生時代のまとまった時間がある今しかできないことに全身全霊を注ぐため、彼女は代表の座に就いたのである。
彼女の「組織の裏方として調整し、全員で協力して物事を進める」リーダーシップの原点は、高校時代の軽音楽部にある。
部員が多く練習場所が限られている中、部長として機材管理やシフト作成、練習場所の割り当てといった膨大な裏方業務をこなし、文化祭のライブ運営を成功させた。
強引に引っ張るのではなく、周囲と連携しながらイベントを創り上げる過程で得た大きな達成感が、現在のCHADでの「長期的影響を考慮した調整型の運営」へと繋がっている。


彼女の中で代表としての覚悟が本当に試されたのは、水曜夜のオンライン幹部ミーティングを主催した日々だ。
カメラオフでミュート状態のメンバーに向かって一人で喋り続ける孤独感に、大きな精神的負担を感じた。
かつては自分も「聞くだけの参加者」だったからこそ、主催する側になって初めてリアクションの重要性を痛感した。
この辛い経験が、後輩が同じ辛い思いをしない環境づくりに徹するという、泥臭くも強い覚悟を彼女に定着させた。
彼女がCHADの活動と仲間のために手放したものは、「ただ自分の意見を押し通すこと」だ。
CHADフェスというイベントの開催時期を巡り、彼女は気候などの条件を考慮した合理的な提案をしたが、他のメンバーからは「留学中の仲間が帰国してから全員で開催したい」という感情的な意見が強く出た。
自身も感情的になりやすいタイプであると自認しながらも、最終的に彼女は自分の論理的な提案を引っ込め、多数派である「仲間の団結」を尊重する選択をした。
彼女の意思決定の軸は、「それが団体の未来にどういう長期的影響を与えるか」である。
企業との連携やイベントの可否を判断する際、目先の利益や一時的な感情で決めるのではなく、一度決定したことが後続の代にどう影響するかを慎重に考慮する。
また、団体の本来の趣旨から逸脱していないかを常に確認し、周囲や団体の未来を守ることを何よりも優先している。

いま彼女が直面している最後の壁は、後輩たちへの「思いの言語化と継承」だ。
国際協力の現場で現地の子供たちと関わり、募金活動で一般の人々と交流して得たやりがいを、どうすれば後輩たちに正しく伝えられるか。オンラインミーティングの進行方法を改善し、後輩が参加しやすい環境を作りながら、次期代表のサポートを行い、円滑な引き継ぎを実行するという総仕上げの挑戦に取り組んでいる。
すべての活動をやり遂げた引退の日に彼女が一番言葉を交わしたい相手は、「これまで活動にあまり積極的に参加していなかったメンバーたち」だ。
彼らから、「やっぱりCHADは良い団体だった」「これからも頑張りたい」という前向きな言葉をもらうこと。
自分が完璧な代表ではなかったかもしれないと振り返るからこそ、最後の最後にメンバーの心に火をつけられたと実感できたとき、彼女の苦労は報われ、最高の形で引退を迎えることができるのである。

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