STUDENT DECISION RECORDS

『自分じゃない誰かになれるから』他人を気にしすぎる彼女が、ミュージカルで“主演”を渇望する理由#SDR28-0094

INTERVIEW & TEXT

和泉 圭佑

2026.06.29

STUDENT DECISION RECORDS

ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。

学生プロフィール

千葉県松戸市出身 。

幼少期は自由奔放だったが、小学3年生時の交通事故による入院を機に周囲を見て行動するようになる 。中高一貫の中学校へ進学し、演劇部に入部。高校では演劇部副部長や放送委員会幹部を兼任し、表現の世界にのめり込んだ 。

大学受験では演劇や文芸系を目指すも、将来を見据えて産業能率大学へ進学 。

現在はミュージカルサークル(マジカル)に所属。「自分ではない誰かになれる」演劇の魅力に惹かれ、引退公演での主要キャスト選出に向けて歌唱力強化に取り組んでいる。



自分にあたるスポットライト。主役になるその瞬間を目指して、磨き続ける。

【学生時代に成したいこと】

彼女がいまミュージカルサークルで成し遂げたいのは、引退までの学園祭公演で「主演」または「主演に準ずる主要な役」を勝ち取ることだ 。

これまではアンサンブルとして大衆の一人を演じることが多かったが、公演のパンフレットに顔写真付きの「役者」として掲載されることを目標に掲げている 。

【その道を選ばざるを得なかった理由】

彼女が演劇に深くのめり込み、舞台に立ち続ける理由は「自分じゃない人になれるところ」にある 。

普段の彼女は、他人の目を気にしすぎてしまう傾向がある。しかし、お芝居の世界では、日常生活では出せないような喜びや怒り、悲しみといった感情を思い切り全面に出すことが許され、それがむしろ評価に繋がる。自分を解放できる唯一の場所が、彼女にとってはステージの上なのだ 。


【原体験における共鳴ポイント】

彼女の「真面目にコツコツと取り組む」スタンスの原点は、中学の演劇部時代にある。

当時、1番上手で誰もが恐れる「伝説的な先輩」から、課題シートを通じて「1番期待している、1番やる気があると思っている」と評価された 。

目立った実績がなくても、真面目に取り組む姿勢をしっかりと見ていてくれた先輩の存在が、彼女の努力を肯定する大きな成功体験となっている。一方で、才能ある同期がメインの役を射止めた時の強い悔しさも、彼女を突き動かす着火剤となっている 。


【覚悟が定まった瞬間】

「絶対に自分も見せ場のある主要な役をやりたい」と覚悟が定まったのは、最近観劇した劇団四季の『アナと雪の女王』での体験がきっかけだ 。

エルサ役の俳優がステージで一人スポットライトを浴びて歌い上げる姿を見て、「自分も大衆の1人ではなく、あのように自分の見せ場が欲しい」と強烈に感化された 。他人の輝く姿を見て、自らの闘争心に火をつけた瞬間だった。


【意思決定の軸】

彼女が困難な目標に向けて頑張ろうと決意する際の意思決定の軸は、「もっと上手くなりたい」という純粋な向上心と、他者からの「良い刺激」である 。

誰かが素晴らしいパフォーマンスをしているのを見た時、「私もああなりたい、頑張ろう」と強く思える素直さが、彼女を次のステージへと引き上げる判断基準になっている。


【現在の挑戦】

主要キャストに選ばれるため、現在彼女が直面し、乗り越えようとしている最大の壁は「歌唱力」だ 。

ミュージカルにおいて、一人で見せ場を作るためには歌のスキルが不可欠だが、サークル内には歌が上手いライバルが多数存在する 。その壁を越えるため、ボイストレーニングの知識がある友人に教えを乞い、自らの弱点克服に向けた挑戦を続けている 。


【誰に、何を返したいか】

目標とする役を勝ち取り、引退公演を終えた時、彼女が一番感謝を伝えたい相手は「親」である 。

毎回オーディションのたびにプレッシャーから親に泣きつき、話を聞いてもらいながら精神的なサポートを受けてきた 。親だけでなく、歌を教えてくれた友人や導いてくれた先輩たちにも、最高のステージでの演技を通して恩返しをしたいと願っている 。

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