STUDENT DECISION RECORDS

『誰一人取りこぼさない』サッカー少年が巨大ダンスサークルの副代表として大切にする、全員主役の組織作り#SDR28-0100

INTERVIEW & TEXT

和泉 圭佑

2026.08.02

STUDENT DECISION RECORDS

ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。


学生プロフィール

埼玉県大宮市出身。

幼少期からサッカーに熱中し、クラブチームや部活動で12年間にわたりプレーを続けた。少年団時代には市の大会で準優勝を経験し、選抜チームの最終選考で落ちた悔しさをバネにチームを優勝に導くなど、強い負けず嫌いな一面を持つ。

また、小学3・4年生の頃から学級委員や行事の実行委員長を継続して務め、人知れず孤立している子に声をかけるなど、周囲をよく見てサポートする「全体最適」のリーダーシップを幼い頃から自然と身につけてきた。

高校では進学校に通いながら外部のダンススクールでダンスを始め、現在は武蔵大学のダンスサークル「STEPS」に所属。

わずか6人という少数派の男子メンバーでありながら副代表に立候補し、サークルの全体運営を担うとともに、自身が愛する「バトル文化」を根付かせるため、新サークル「江古田サイファー」の設立にも奔走している。



過去最高の公演を、仲間全員の想いを乗せて実現させる。

【学生時代に成したいこと】

彼がいま成し遂げたいことは大きく二つある。

一つは、STEPSの副代表として「今までで一番良い公演(過去最高の公演)」を作り上げること。

もう一つは、彼自身が愛してやまないストリートダンスの「バトル文化」を大学に根付かせるため、自ら発起人となって立ち上げた新サークル「江古田サイファー」の基礎をしっかりと築き上げることである。


【その道を選ばざるを得なかった理由】

彼がサークルの「副代表」という重責を自ら選んだ理由は、少数派である「男子メンバーの声を確実に組織に届けるため」である。

STEPSにおいて男子はわずか6人と非常に少なく、幹部に男子がいなければ彼らの意見が運営に反映されにくくなってしまうという危機感があった。

さらに、同期のメンバーが良くも悪くも「癖だらけ」であったため、消去法的な面もありつつ、「それならば自分がやるしかない」と腹を括り、立候補を決意したのである。


【原体験における共鳴ポイント】

彼が「誰一人取りこぼさない」「全員が楽しめる環境を作る」ことにこだわるルーツは、幼少期の行動に明確に表れている。

彼は昔から、集団の中で1人でいる子や話題に入れていない子を見つけると、自ら進んで声をかけに行くタイプだった。

周囲のことを常に考え、誰かが蚊帳の外にいる状態を嫌うその優しい性格が、現在のサークル運営における「主観を排し、客観的な視点で様々な人の気持ちを考える」という姿勢に深く共鳴している。


【覚悟が定まった瞬間】

彼が副代表として本気で組織を背負う覚悟を決めたのは、代表(金子蒼さん)から「尽が良いよ、絶対にやってほしい」と強く推薦され続けたことにある。

当初はそれほど乗り気ではなかったものの、長年学級委員や実行委員長を務めてきた生来の「まとめ役」としての気質と、「自分がやった方がいい」という論理的な思考が合致した。

何より、代表からの強い信頼に応える形で、サークルの舵取りを担う覚悟が定まったのである。


【意思決定の軸】

組織として何かを決断する際、彼が最も大切にしている軸は「客観的な視点を取り入れること」である。

幹部会議などでテーマを決める際にも、一部の意見や主観に偏ることを避け、「他の人はどう思うだろうか」という客観的な目線を常に持ち込むよう意識している。

全員が不満なく楽しめる環境を作るために、あらゆる視点から物事を検証することが彼の譲れないルールである。


【現在の挑戦】

現在の彼の最大の挑戦は、「江古田サイファー」という新たなバトルサークルの公認化と地盤固めである。

STEPSでの副代表としての多忙な業務をこなしながら、学生生活課へ新サークルの申請を出し、外部のバトル好きメンバーを巻き込んで活動を始動させようと奔走している。

既存の枠組みにとらわれず、新たなストリートカルチャーの土壌を大学に創り出すという、ゼロからイチを生み出す大きな壁に向き合っている。


【誰に、何を返したいか】

最高の公演を創り上げた後、彼が一番言葉を交わしたいのは「サークルの後輩と先輩」である。

特に、STEPSの伝統である「ストーリー公演」を初めて経験する後輩たちに、「去年よりも良かった」と実感してほしい。

そして何より、自分たちの代より前の公演を知り尽くしている先輩たちから、「今年の公演の方が良かった、自分たちの時を超えた」と言ってもらうこと。

その言葉を引き出すことが、先輩たちへの最大の恩返しであり、彼にとっての「完全な勝利」だと信じている。

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