STUDENT DECISION RECORDS

『全部において人より優れる必要はない』不完全燃焼の過去を持つ彼が、大学サッカーでスタメンと2部昇格に挑戦する理由#SDR28-00103

INTERVIEW & TEXT

和泉 圭佑

2026.07.14

STUDENT DECISION RECORDS

ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。

学生プロフィール

熊本県出身、

3人兄弟の長男。小学2年生でサッカーを始め、6年生で水泳からサッカー一本に絞る決断をする。

中学時代は1年生大会でキャプテンを務め、持ち前のまとめる力を発揮した。地元トップ校の熊本高校に進学後は、部活以外の時間でもサッカーにのめり込み、学業では苦戦を強いられた。

高校最後の大会で大敗し、自身も十分に出場できず不完全燃焼に終わった悔しさから、浪人生活を経て進学した現在の大学でも「本気でサッカーができる最後の環境」を求め体育会サッカー部に入部。

現在は理系の過酷な実験やレポートと部活を両立させながら、サイドバックとして守備の改善に取り組み、Aチームのスタメン定着とチームの2部昇格を目指して日々奮闘している。



全部において人より優れる必要はない。マイナスをなくし、自分の『色』を最大限に出してチームに貢献

【学生時代に成したいこと】

彼がいま学生時代を通じて成し遂げたいことは、Aチームのスタメンを勝ち取り、所属するサッカー部を2部に昇格させることである。

現在チームは3部に所属しており、昇格圏内である2位との勝ち点差が3か4と射程圏内につけている。個人としては左サイドバックとしてスタメンに定着し、チームの勝利に直接貢献できる選手になることを強く思い描いている。


【その道を選んだ理由】

彼がサークルではなく、週5、6日の練習を課す体育会サッカー部を選んだ理由には、「一番いい環境でガチでやれるのは大学が最後」という強い思いがある。

浪人時代から部活に入ることしか考えておらず、新歓で他のサークルに揺らぐことも一切なかった。人生最後の学生生活で、本気でサッカーをやり切るという道以外、彼には考えられなかったのである。


【原体験における共鳴ポイント】

彼がここまでサッカーにストイックになれるルーツは、中学時代の厳しい顧問の指導にある。

2部練は当たり前で、陸上部の長距離練習に参加させられたり、連帯責任で走らされたりといった昭和的な厳しい環境を耐え抜いたことで、過酷な練習に向き合うメンタルが強制的に身についた。

また、高校時代に「身体能力に頼るのではなく、IQやポジショニングの駆け引きを重視する」という考え方を養ったことも、現在のプレースタイルの基盤となっている。


【覚悟が定まった瞬間】

大学でもガチでサッカーをやろうと覚悟が定まったのは、高校最後の大会での強烈な悔しさがきっかけである。

最後の試合で7-0という大敗を喫し、自身も点差が開いた状態から少し出場しただけで、実力を出し切れずに終わってしまった。

「やり切ったつもりだったが、不完全燃焼感があった。」

このやり場のない悔しさが、大学サッカーという厳しい環境へ飛び込む最大の原動力となった。


【意思決定の軸】

プレーや日々の取り組みにおいて、彼が最も大切にしている考え方は「全部において人より優れる必要はない」という割り切りである。

自身を「攻撃は得意だが守備は苦手な選手」と客観視しており、苦手な守備は「チームの穴にならない(マイナスにならない)レベル」まで引き上げ、自身の武器である”短距離走の速さ”など「プラスのバリュー」を最大限に発揮して勝負することを重視している。

すべてを完璧にするのではなく、自分の「色」をどう出すかという点に重きを置いている。


【現在の挑戦】

現在の彼の最大の挑戦は、圧倒的に時間が足りない中で、理系の過酷な学業とサッカーを両立させることである。

週1ペースで課される1本5、6時間かかる重いレポートや日々の実験に追われながら、夜遅くまでの練習をこなし、さらにアナライズ班やリクルーティング班などの部活の運営業務も抱えている。

多忙を極める生活の中でいかに効率よく時間を作り出し、自身の守備力改善という課題に向き合うかが問われている。


【誰に、何を返したいか】

目標を達成した暁に、彼が一番言葉を交わしたいのは「共に戦うチームメイト」である。現在は「1点生み出すが2点失うリスクがある」と首脳陣から評価されており、試合に出すのが怖いと言われている現状を自覚している。

だからこそ、守備の穴をなくし、「点を取れるプレイヤー」へと進化することで、チームメイトから心からの「お前がいてよかった」という言葉をかけてもらうこと。

それが彼にとっての最高の見返りであり、目指すべきゴールである。

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