STUDENT DECISION RECORDS
INTERVIEW & TEXT
冨田 裕史
STUDENT DECISION RECORDS
ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。
愛知県名古屋市出身。両親の離婚という幼い心には大きな環境変化を母の献身的なサポートのもとで乗り越え、困難を自力で乗り越える 自立心と落ち着き、かつ俯瞰的視野を持てる安定的な精神性を育んだ。
少年野球でのレギュラー争い や、高校受験での挫折を前進のエネルギーへと昇華させ、物事を前向きに捉える姿勢を確立する。
大 学では「成長」と「挑戦」をキーワードに掲げ、運命的に出会った団体に参画。
ラオスのスタディツアー統 括の経験から、失敗への恐怖を克服し、チーム内の葛藤を対話で解決することで、自律的に成長し続け る「挑戦者」として邁進している。

大学生活を「現在の団体活動への熱中」と定義し、自らの意思で過酷な環境を選び続ける一人の学生 がいる。瀧本龍我を突き動かす原動力は、周囲の評価を気にし、失敗を恐れて動けなかった過去の自分自身への「不完全燃焼感」だ。
幼稚園時代の環境変化、中学時代の人間関係による休校経験。
困難 に直面するたび、彼は自力で立ち上がり、逆境を乗り越えてきた。その主体性と自立心こそが、現在の 団体活動におけるリーダーシップと、飽くなき成長追求の哲学へと結実している。
現在所属する団体活動を通じて、瀧本が目指すのは「挑戦を恐れない環境の確立」である。特に、ラオ スでのスタディツアー統括時に、周囲の評価を気にしすぎることなく挑戦できる自分へと変化できた経験 が大きい。目の前のチームメンバーに対しても、過去の瀧本自身がそうであったように、失敗を前向きに 捉え、臆することなく成長を追求できるような、心理的安全性の高いチーム状態を最終的な結果として 追求している。

数ある選択肢の中で、あえて団体活動という厳しい道、特に責任ある統括の役割を選んだのは、自身 の幼少期からの「自立心」と「環境への渇望」が根底にある。
幼少期の両親の離婚という環境変化に対し、彼は早い段階 で、自力で困難を乗り越える精神性を自然と培った。また、中学時代の人間関係の問題で一時休校した 経験は、彼に「居場所」と「信頼できる人間関係」の重要性を痛感させた。ゆえに、大学に入り、成長の 機会を感じた学生団体SIVIOとの出会いは、過去に満たされなかった居場所への渇望と、主体的に環境を選ぶという強い意思の結実であった。

瀧本のポジティブ思考の原点は、高校受験で第一志望校に届かなかった経験にある。この挫折を、進 学先での書道部への熱中という形でポジティブなエネルギーに変換し、新たな楽しさを見出したことが 大きなターニングポイントとなった。さらに、小学校の野球チームでは、5年生の時のレギュラー争いで試 合に出られない経験が自身の向上心に火をつけた。これらの「不完全燃焼感」をバネにし、「環境のせいにせず、自力で状況を好転させる」という価値観は、現在の団体活動で「挑戦」と「成長」を追求する行 動原理に深く繋がっている。

瀧本が活動への熱量を高め、リーダーとしての責任を背負うと決心したのは、ラオスのスタディツアー統括の際、大使館関係者から「学生だから失敗してもいい」という言葉をかけられた瞬間である。それま で、彼は周囲の評価を気にし、アウトプットの苦手さも相まって、行動が及び腰になることが課題であっ た。しかし、この言葉は彼にとって「挑戦への免罪符」となり、失敗への恐怖を克服し、前向きな思考で 挑戦を継続する覚悟を定めた。この瞬間から、彼の大学生活は「現在の活動への熱中」として完全に定義づけられた。
現在の団体活動、学業、就職活動にリソースを集中させるため、瀧本は「大学祭実行委員の活動」に区 切りをつけた。これは、単に忙しさに追い込まれた結果ではなく、自ら設定した優先順位に基づき、より 大きな挑戦と成長のために、リソース配分を最適化するという計画的な判断であった。安定して楽しめ ていた活動を手放すことで、限られた時間を団体活動の成長機会と、将来の納得感のある選択のため に投資するという「決断の重み」を自らに課した。
瀧本が物事を選択する際の基準は、一貫して「成長」と「挑戦」である。彼は、自身を「先回りしてオー バーフローする前に自らが持つスポンジ(能力のキャパシティ)を大きく広げることができる」人材と分析 されており、そのキャパシティを広げるためには、安穏とした現状維持ではなく、新しい環境へ飛び込 み、困難に立ち向かう「挑戦」が必要不可欠だと考えている。

いま瀧本が直面している最大の課題は、リーダーとしてチームを牽引する上での「アウトプットの質とス ピード」である。
考えすぎてしまうことに起因するアウトプットの苦手さは、チーム運営において仕事の割 り振りや雰囲気作りがうまくいかないという挫折につながった可能性を感じている。しかし、彼はこの壁 に対し、逃げることなく「個別の対話」を重ねることで立ち向かっている。
真面目で計画性があるという周 囲からの評価を武器に、徹底したコミュニケーションを通じてチーム内の関係性を改善し、より周囲に良 い影響を与える人材へと成長を遂げようとしている。
瀧本が最終的に恩返しをしたいのは、何よりも幼少期から全面的な愛情とサポートを注いでくれた「母 親」である。
また、中学校時代の休校期に寄り添ってくれた「担任の先生」や、高校・大学受験を通じて勉 強の楽しさを教えてくれた「塾長」の存在も大きい。彼らからかけられたい言葉は、自身の人生観の核で ある「自立」と「挑戦」が正しかったことを証明するものであろう。
困難を乗り越え、自律的に成長し、周囲 に良い影響を与えられる大人になること。それが、彼を信じ、そっと背中を押し続けてくれた人々への最 大の恩返しだと考えている。多くを語らずとも必ず体現する、それが瀧本の真髄だ。

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