STUDENT DECISION RECORDS
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ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。
和歌山大学教育学部3年。上田中智依。
幼少期からのスポーツ経験と、中高時代に培った調整力で組織の支柱を担う存在だ。高3までプレーヤーとしての活動から現在のサッカー部マネージャーとしての活動まで、常に「誰かのために」という行動軸を貫く。
教員志望からキャリアを見つめ直し、現在は民間就職や公務員など新たな挑戦を模索中。
飄々とした語り口の裏には、組織を勝利へ導くための緻密な戦略と、プロセスを慈しむ熱い情熱を秘めている。裏方として先回りする献身性と、ここぞという場面で勝負にこだわる闘志を併せ持つ「組織の守護神」である。

選手が輝くピッチの裏側には、必ず「誰か」の静かな献身がある。
和歌山大学サッカー部の上田中智依は、 華やかな表舞台ではなく、あえて「支える側」の道を歩むことを選んだ。
しかし、それは決して消極的な選択ではない。過去の挫折や葛藤を経て辿り着いたのは、チームを勝利へ導くための「守護神」としての覚悟だ。
彼女がいま見つめるのは、選手が心から「楽しかった」と笑える、その瞬間のプロセスである。

私がこの活動で成したいことは、チーム運営の最適化を通じて、選手が競技に100%集中できる環境を創り上げることだ。
単なるサポート業務にとどまらず、運営上のボトルネックを先回りして解消し、後輩たちにとっても意見が言いやすく、主体性が育まれる組織の土台を残したい。
最終的には、私たちが支えたチームが勝利し、全員が胸を張って「やりきった」と言える状態を創り出すことが目標である。
数ある学生生活の選択肢の中で、なぜマネージャーという道を選んだのか。
それは、自分が先頭に立つこと以上に、誰かのために環境を整え、その成果を共に分かち合うことに、何にも代えがたいやりがいを感じるからだ。
様々な経験を経ていく中で「誰かが輝くための土台を作る喜び」が、私の行動の源泉となった。「自分が関わることで、チームはもっと強くなれる」。その可能性を信じているからこそ、私はこの道を選んだのである。

私の行動原理の原点は、中・高時代の部活動にある。コロナによる部活動の休止や顧問の先生との対立など、様々な挫折や葛藤をしながらも最後まで部活をやり切った経験。
特に、高校時代にキャプテンとして部活の運営をした経験は、今も組織運営における私の部活の哲学として生きている。いくつもの困難な状況を成長の糧に変換してきた経験があるからこそ、今の私はどんな壁にも冷静に向き合えるのだ。

転機は、マネージャーの人数が減ったことだった。それまで皆で分担していた仕事が、否応なしに自分 たちの肩にかかってきた。
しかし、そこで立ち止まることはしなかった。選手や監督から信頼を寄せられ、自由な運営を任されている今、私自身のマネジメント次第でチームでできることが大きく変わるという責任感。
その重みこそが、私の覚悟をより強固なものへと変えたのだ。

圧倒的な成長と挑戦のために、私は「受動的な時間」を手放した。なんとなく過ごす日常や、周囲の意見に流されるだけの時間はもう必要ない。
今の私には、試合の本部運営のマニュアル作成や試合後の写真整理を現地で行う効率化や、公式記録の更新を迅速に伝えるための工夫など、やるべきことが山積みだ。
しかし、それは「何かを失った」 のではなく、チームへの貢献という「価値あるもの」を得るための必要な投資だと考えている。
私の選択の軸はシンプルだ。
「そこに、チームの勝利や選手の成長に繋がる価値があるかどうか」。楽しさやプロセスを重視し、喜びを感じる一方で、昇格戦やトーナメントのような重要な場面では、結果に対してどこまでも貪欲でありたいと思っている。
楽しさと結果、その両方を使い分ける感覚こそが、スポーツを愛する私の強みであり、決断の基準なのだ。
いま直面しているのは、マネージャーとしての業務効率化と、後輩育成の両立だ。
限られたリソースの 中でいかに最大のパフォーマンスを出すか。日常的なコミュニケーションの質を高め、選手が何を必要としているのかを予測するキャパシティを広げることに全力を注いでいる。
壁にぶつかることもあるが、それはチームがより良くなるための成長痛だと捉えている。

引退のとき、選手たちから「いてくれて助かった」「ちよがマネージャーでよかった」というという言葉をもらえたら、それ以上の幸せ はない。
これまで私を育ててくれた家族や、支えてくれた仲間たちへの恩返しは、私がこの場所で、最後まで全力を出し切った姿を見せることだ。
私がここで培った「先回りする力」と「組織を良くする情熱」は、 将来どんな道に進もうとも、必ず私を支える力になると信じている。ファインダー越しに見る真の喜び、それを実感する瞬間が彼女の原点でもある。
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