STUDENT DECISION RECORDS

『少しでも迷ったら、やる』個人競技の挫折からチームスポーツの喜びを知った彼女が、D-mcの映像制作で観客に勇気を届ける理由#SDR28-0122

INTERVIEW & TEXT

和泉 圭佑

2026.07.20

STUDENT DECISION RECORDS

ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。

学生プロフィール

愛知県生まれ東京育ち。

幼少期は活発でリーダーシップを取る性格だったが、小学4年生頃からコミュニティの複雑化に伴い、周囲の調和を気にする相談役へと変化した。

中学受験を経て都立両国中学校へ進学し、バドミントン部に所属するも、個人競技特有の責任の重さに適性を感じられず、コロナ禍も重なり熱中しきれない日々を送る。

しかし高校進学時、漫画『ハイキュー!!』の影響で未経験からバレーボール部へ転向したことが大きな転機となる。

チーム全員でボールを繋ぎ協力する楽しさを知ったことで、人生観が大きく変わった。

大学受験の苦闘を乗り越え立教大学に進学後は、全国強豪のダンスサークル「D-mc」へ入部。

当初は実力差に苦しんだが、現在は映像作品の制作班としてストーリー構成などを担当し、週3日の深夜練習をこなしながら、観客に勇気を与える作品作りに邁進している。



少しでも迷ったら、やる。かつて私が映像を見て心を動かされたように、今度は観客が挑戦する勇気を持てるような作品を作りたい

【学生時代に成したいこと】

彼女がいま成し遂げたいことは、サークルの公演において「観客が挑戦する勇気を持てるような映像作品」を創り上げることである。

現在、制作班としてキャラクター設定やストーリー構成を担当し、ロケ地選定から小道具制作まで幅広く関わっている。

週に3日ほど深夜まで及ぶ活動の中で、プロのスタッフとも連携しながら30〜40分程度の作品を完成させるべく全力を注いでいる。


【その道を、自らの意志で選び取った理由】

彼女が全国規模で高いレベルを誇るD-mcに入部し、厳しい環境に身を置くことを選んだ理由は、仲間とともに全国を目指す環境で挑戦したいと思ったからだ。

中学時代は熱中できる対象がなく、物足りなさを抱えていた。また高校では仲間との熱中はあったが、全国を目指すほどのレベルではなかった。

だからこそ大学では、より高いレベルで挑戦し、全国規模の大会を目指せるような環境に自らを置き、本気で打ち込む道を選ぶ道こそ、彼女が心躍る環境だったのである。


【原体験における共鳴ポイント】

彼女が「チームで協力して一つのものを創り上げる」ことに情熱を注ぐルーツは、高校時代のバレーボール部での経験にある。

中学時代のバドミントンでは個人競技特有の責任が自身に集中する側面に疑問を感じていたが、バレーボールでは「全員でボールを繋ぐ」という協力体制が自身の性格に深くマッチした。

この時味わった仲間との一体感や充実感が、現在のサークル活動における「チームで対話を大切にしながら映像作品を制作する」という姿勢と強く共鳴している。


【覚悟が定まった瞬間】

D-mcに入部した当初、周囲との圧倒的な実力差に直面し、辞めることも真剣に検討するほど追い込まれていた。

しかし、1年生の夏合宿で先輩たちのダンス公演の映像を見た瞬間、そのクオリティと熱量に深く感動し、「自分も絶対にこのステージに立ちたい」という強い想いが芽生えた。

この映像との出会いが彼女の心を大きく動かし、引退までどんなに苦しくても活動を継続するという覚悟が完全に定まったのである。

だからこそ、今は与える立場で後輩たちに自分と同じような勇気やワクワクを届けるべく挑戦している。

【意思決定の軸】

彼女が活動の中で最も大切にしている行動原理は、「シンプルに考えること」と「少しでも迷ったらやる」という挑戦への姿勢である。

現在の映像制作班では、熱意あるメンバー同士の意見の対立や、プロからの厳しいフィードバックによる企画の修正など、合意形成の難しさに直面することが多々ある。

しかし、そうした困難な状況下でも、この「迷ったら挑戦する」というシンプルな軸に立ち返ることで、チームの調和とクオリティの維持を図り続けている。


【現在の挑戦】

現在の彼女の最大の挑戦は、制作班の中で多様な意見をまとめ上げ、プロの目線にも耐えうる映像作品を完成させることである。

個々の信念が強いがゆえに意見が衝突しやすい環境において、チーム全員が納得し、かつ観客の心を打つクオリティに到達するまでのプロセスは決して容易ではない。深夜に及ぶ議論と修正を重ねながら、全員の想いを一つの作品に昇華させるという高い壁に真正面から向き合っている。


【誰に、何を返したいか】

彼女が今一番報いたい相手は、ダンスを「単なる遊び」と捉えがちな両親と、自身の真剣な取り組みを知らない友人たちである。

12月に予定されている集大成のダンス公演において、自らが魂を込めて制作した映像やパフォーマンスを見せること。

そして、その作品を通じて自身の想いが仲間や観客の心に届いたという確かな実感を得ることで、両親の考えを変え、支えてくれた周囲の人々に自分の成長と本気を証明したいと強く願っている。

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