STUDENT DECISION RECORDS
INTERVIEW & TEXT
和泉 圭佑
STUDENT DECISION RECORDS
ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。
東京都出身。
幼少期から「自由に泳げない水泳は嫌」と独自の意思を持つ自由人だった。
小学生時代は英語に熱中し、中学では未経験から生徒会長や海外派遣のリーダーを経験。都立国際高校では、1年時に憧れた先輩に宣言した通り、3年時に体育祭の青団団長を務め上げ優勝に導く。
青山学院大学に進学後、ダンスサークル「ADL」に入会。当初は裏方に徹するつもりだったが、持ち前の「どうにかなる」という芯の強さと決断力で、2年時に約400人をまとめる会長に就任。現在は、全員が輝ける引退公演に向けて奔走している。


彼女が学生生活の集大成として成し遂げたいのは、ADLという巨大な組織において「全員がそれぞれ楽しく、輝ける環境を作ること」である。
約400人のメンバーを擁するADLには、ダンスにすべてを懸ける学生もいれば、自分のペースで楽しみたい学生もいる。初心者から経験者まで、多様な温度感を持つメンバーが共存する中で、
各々の選択を尊重しつつ、全員が「楽しい」と思える居場所を守り抜くこと。
それが、会長である彼女の最大の目標である。
彼女がADLの会長という重責を担うことになったのは、ある種の流れと、持ち前の「やってやろう」という反骨心からだった。
当初は下っ端としてサークル生活を送るつもりだったが、1年生のイベントでハウスの振付を担当したことを機に、周囲から会長候補として推薦されるようになる。
青学の公認団体としての規定や、適任者不在という事情が重なり、立候補締め切りの直前まで悩んだ。しかし、「自分で会長を務め、みんなを率いたい」という強い意志と、未知の道に飛び込むことへのワクワク感が勝り、覚悟を決めたのである。

「未舗装の道を自ら切り拓き、大勢をまとめる」という彼女のリーダーシップのルーツは、高校時代の体育祭にある。
1年生の時、圧倒的な存在感を放っていた3年生の団長に憧れ、「絶対に団長になる」と宣言。
そして3年時、見事に青団の団長を引き当て、約200人の生徒をまとめ上げて優勝を果たした。
既存のレールがない中で、幹部や教師と協力しながら組織を創り上げたこの経験は、現在のADL会長としての「道なき道を進む」日々に深く共鳴している。

彼女が「全員が輝ける環境を作る」という使命感を抱いたのは、ADLが「人サークル」と呼ばれる理由を身をもって理解した瞬間だった。
学年やジャンルの壁を越えて交流するイベントを通じて、メンバー同士の深い繋がりや、多様な個性が集まる面白さを知った。「自分は選択肢を与えたい派だからこそ、参加頻度が低い人でも輝ける場所を奪ってはいけない」。この気づきが、彼女を単なるまとめ役から、組織全員の居場所を創る真のリーダーへと覚醒させた。
彼女が選択を迫られた時に最も大切にしている軸は、「自分の心が躍るかどうか」である。
保守的な判断が求められる場面であっても、究極的に迷った時はワクワクする道を選ぶ。なぜなら、「どちらの道を選んでも、最終的には自分が必死に努力してどうにかする」という圧倒的な自信と覚悟があるからだ。心が躍る方向へ突き進み、その選択を正解にしていく。それが彼女の生き方である。

現在の彼女の課題は、引退公演という最大のプレッシャーの中で「前に立って組織を引っ張るリーダーシップ」を確立することである。
これまでは、メンバーに寄り添い、下から押し上げるようなサポート型のリーダーであった。
しかし、サークル最大のイベントを成功に導くためには、時に厳しい決断を下し、全体を力強く牽引する姿が求められる。いかにして「この人についていきたい」と思わせるか。彼女は今、自身のリーダー像のアップデートという壁に挑んでいる。
引退公演の幕が下りた時、彼女が一番見たいのは「仲間たちの笑顔」である。
同期やこれまで仲良くしてくれたADLのメンバーたちから、感謝の言葉以上に、「本当に楽しかった」というポジティブな感情を引き出したいと願っている。
大きなプレッシャーの中で苦楽を共にした仲間たちが、悔し涙ではなく、充実感に満ちた笑顔でステージを降りること。それこそが、彼女にとって最高の見返りであり、リーダーとして走り抜いた何よりの証となるのである。

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