STUDENT DECISION RECORDS

『俺が副代表で良かったと言われたい』過酷な浪人生活で培った論理的思考を武器に、IROHAを牽引する彼の軌跡#SDR28-0152

INTERVIEW & TEXT

和泉 圭佑

2026.08.11

STUDENT DECISION RECORDS

ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。

学生プロフィール

静岡県浜松市出身。

幼少期は優秀な2歳上の兄の背中を追う大人しい子供だったが、小学校では持ち前の社交性を発揮し始める。幼稚園からサッカーを始め、中学時代には県大会ベスト4に進出。また、生徒会副会長や応援団副団長など中心的な役割も担った。

高校は浜松南高校へ進学し、片道13kmを自転車で約50分かけて通いながらサッカー部でボランチとして汗を流した。一方で勉強には苦戦し学年順位は下位に沈み、横浜市立大学などを目指すも不合格となる。

その後、駿台予備学校での浪人生活を決意。親の経済的支援や毎日の弁当作りに感謝し、論理的な思考を身につけて猛勉強した結果、立命館大学経済学部へ合格。

現在は国際協力団体「IROHA」に所属し、副代表としてカンボジアの学校の屋根修繕に向けた100万円の資金調達を目標に組織を牽引している。



まずは全ての意見を受け入れる。そして最後に代表から『寛起が副代表で良かった』と言ってもらえるように、全力で組織を支えたい

【学生時代に成したいこと】

彼がいま成し遂げたいことは、IROHAの副代表として「カンボジアの支援先の屋根を修繕するため、団体全員で100万円を稼ぎ切ること」である。

この目標に到達するために、メンバー全員が主体的になってお金を稼げるイベントなどを企画立案し、大きな成果をドカンと打ち立てたいと意気込んでいる。


【その道を、自らの意志で選び取った理由】

彼が副代表という重責を担う道を選んだ背景には、「自分が一番サークルを楽しみたい」という率直な思いがある。

当初は国際協力への関心よりも、イベントや飲み会が楽しいという理由でサークルに参加していた。しかし、規模の大きなサークルの中で上から指示された雑用をこなすことに疑問を抱き、「上の立場に行って全体を見通しながらやった方が自分も楽しいはずだ」と考えたことが、幹部を目指す大きな原動力となったのである。


【原体験における共鳴ポイント】

彼が組織の中心で活動することにやりがいを感じるルーツは、中学時代に生徒会副会長や合唱コンクールの指揮者を務めた経験にある。

友達の輪の中心に立ち、行事が終わった後に感謝されることの嬉しさが、今の活動の原点となっている。また、浪人時代に「何が足りないのか」を論理的に考える力を身につけたことが、現在の大規模な組織運営において、現状の課題を冷静に分析する力と深く共鳴している。


【覚悟が定まった瞬間】

副代表としての覚悟が定まったのは、大学2回生の冬に立候補し、代表の怜曖と1対1で話し合った瞬間である。

当初は自身も代表を目指していたが、怜曖が「国際協力」に対して非常に純粋で強い思いを持っているのに対し、自身の動機は「サークルを良くして楽しめる環境をつくりたい」という組織運営寄りであることに気がついた。

「自分がやりたいことは副代表でもできる」と納得し、怜曖に代表を任せ、自身は副代表として彼女と組織を全力で支える覚悟を決めたのである。

【意思決定の軸】

幹部として様々な判断を下す際、彼が最も大切にしている軸は「一度、どんな意見でも捨てずに受け入れること」である。

自分には見えていない視点が他の人には必ずあると考え、頭ごなしに否定するのではなく、一度自分の中に取り入れて咀嚼し、最終的に最も良い結論を導き出すことを徹底している。


【現在の挑戦】

現在の彼の課題であり挑戦は、「受動的だった組織を、主体的に行動できる組織へと変革すること」である。

100万円を稼ぐという大きな目標に対し、これまでは与えられた案件をこなすことが多かったメンバーたちを、自ら計画し行動する方向へといかにシフトさせるか。全員を巻き込み、同じ方向を向かせるリーダーシップの難しさに真正面から向き合い、もがいている。


【誰に、何を返したいか】

引退する時、彼が一番言葉を交わしたいのは「代表の怜曖」である。

代表として自分以上の忙しさやプレッシャーを抱えて走ってきた彼女に、最後に一番満足してほしいと強く願っている。

だからこそ、引退の瞬間に怜曖から「寛起が副代表で良かった」と言ってもらうこと。その言葉を聞くことこそが、彼がサークルに全力を注ぎ続けたことへの最高の見返りなのである。

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