STUDENT DECISION RECORDS
INTERVIEW & TEXT
和泉 圭佑
STUDENT DECISION RECORDS
ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。
千葉県佐倉市出身。
幼少期から公園で一日中遊び回る活発な性格で、マラソン大会でライバルに勝利宣言して1位を取るほどの負けず嫌いな一面を持つ。
年中から小学6年までチアダンスに打ち込み、中学では陸上部の長距離走で県大会に出場するも、コロナ禍により不完全燃焼を経験した。
強い意志で進学した成田国際高校のダンス部では部長を務め、個別面談や匿名での意見収集を通じて部内の対立を解決へと導いた。
高校3年の夏からは1日8〜9時間の猛勉強の末、法政大学国際文化学部に合格。
現在はダンスサークル「HSD」でコレオグラファーとして活躍する傍ら、副代表として組織の課題解決と環境作りに奔走している。


彼女がいま成し遂げたいことは、HSDの副代表として「誰もがやりたいことを安全に追求できる環境を作り上げること」である。
引退を迎える最後のイベントでは、サークル内のごたつきを解消し、共に走り抜けた幹部やメンバーたちと心からの達成感を分かち合うこと。
そして、全員で「良かったね」と笑顔で感謝の言葉を交わし合えるような、温かい関係性を築いたままゴールテープを切ることに全力を注いでいる。

彼女がHSDで副代表という重責を担う道を選んだ背景には、組織の中で「誰かがやらなければならないけれど、言い出しにくいこと」を自ら拾い上げたいという強い使命感がある。
サークル運営上の課題や周囲が避けがちな雑務が見えたとき、自分がその役割を担うことで組織を円滑に動かしたいと考えたのだ。
8月から12月までの留学期間中であったにもかかわらず、周囲の温かいサポートを得ながら自ら立候補の手続きを進めた事実に、彼女の並々ならぬ責任感が表れている。
「一人ひとりと丁寧に向き合い、意見を橋渡しする」という彼女の調整型リーダーシップは、これまでの学生生活での泥臭い経験にルーツがある。
高校時代、約70名が在籍するダンス部で部長を務めた彼女は、学年間のコミュニケーション不足や部活動の方針を巡る意見の対立に直面した。
そこで彼女は、権威で引っ張るのではなく、個別面談や匿名での意見収集を実施し、全員が納得して活動できる環境を整えたのである。この対話を重視し信頼関係を築き上げる成功体験が、今の彼女の運営手腕に深く共鳴している。

彼女の「やると決めたら徹底的にやり抜く」覚悟が定まった瞬間は、過酷な大学受験の経験の中にある。
高校3年の夏まで部活動やトラブル対応に追われ、本格的に勉強を始めたのは7月からであった。英語の基礎知識が不足しているという強烈な危機感に直面した彼女は、そこから1日8時間から9時間という猛烈な集中学習に切り替えたのである。
模試の成績が伸び悩み、手応えと結果の乖離に苦しみながらも、秋冬の勉強漬けの日々を耐え抜き、第一志望の法政大学への合格を掴み取った。この逆境を跳ね返す成功体験が、彼女の揺るぎない自信と行動力を支えている。
組織のリーダーとして意思決定をする際、彼女が最も大切にしている軸は「特定のリーダー像を押し付けず、中立的な視点で他者の意見を吸い上げること」である。
派閥を作らず、誰でも意見を言いやすい場を作る。先頭に立って引っ張るのではなく、裏方として「縁の下の力持ち」になることを目指し、一人ひとりの状況を的確に把握して橋渡しをするその献身的なスタンスこそが、彼女を支える揺るぎない信念である。

現在の彼女の課題であり挑戦は、「夏合宿の参加率低下というリアルな運営課題を打開すること」である。
日程の不手際があったとはいえ、学生の興味関心の低下や金銭的な問題など、複雑に絡み合う状況に真正面から向き合っている。
ただ悲観するのではなく、どうすればメンバーのモチベーションを高め、組織としての一体感を取り戻せるのか、彼女は持ち前の対話力を武器に解決策を模索し続けている。
5ヶ月後の最終イベントを終えた後、彼女が一番言葉を交わしたいのは、共に組織を支え、活動を作り上げてきた幹部やメンバーたちである。
特定の誰か一人ではなく、関わった全員と心からの達成感を分かち合うこと。そして、これまでの苦労や葛藤をすべて笑い飛ばし、「本当に良かったね」「ありがとう」と全員で感謝を伝え合うこと。
その瞬間を迎えることこそが、彼女がHSDにすべてを捧げた最高の見返りなのである。

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