STUDENT DECISION RECORDS
INTERVIEW & TEXT
和泉 圭佑
STUDENT DECISION RECORDS
ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。
東京都東村山市出身。幼少期の表現体験から始まり、中学・高校の6年間をバスケットボール部での組織貢献に捧げてきた彼女。
女子校での伝統改革や過酷な卒業制作の葛藤を経て、大学ではダンスサークル「HSD」の広報幹部としてデザイン統括を主導している。
必ずしもトップに立たずとも、自らの意志と行動力で周囲からの絶対的な信頼を勝ち取ってきた。引退を控えた今、彼女が後輩たちに残そうとする圧倒的な背中と、熱き決意に迫る。


彼女が学生時代に成したいのは、後輩たちに「深田結愛以外に誰がやるのか」と思わせるほどの圧倒的な存在感を示し、引退後も組織の記憶に永遠に残ることだ。
大学のダンスサークル「HSD」で広報幹部を務める彼女は、イベントのフライヤーやTシャツのデザインにおいて妥協を許さない。
単に制作するだけでなく、メンバー全員が自信を持って周囲に誇れるクオリティを追求し続ける。自分の残した成果と背中で後輩を鼓舞し、サークルの基準そのものを引き上げる挑戦を続けている。

彼女が必ずしも組織の代表ではなく副役職や裏方という立場を選び続けてきたのは、「トップでなくとも最も必要とされる場所で絶対的な貢献を果たしたい」という確固たる信念があるからだ。
中学・高校時代のバスケットボール部でも副キャプテンや応援団副団長を引き受け、チームの勝利のために嫌われ役や雑用すら進んで担ってきた。自身が最も価値を発揮できるポジションを見極め、組織全体の成果を最大化させる生き方こそが、彼女にとっての必然だったのだ。

彼女の行動哲学の原点にあるのは、中学時代のバスケットボール部顧問である窪谷先生から受けた指導だ。
礼儀や挨拶、学校生活での立ち居振る舞いや周囲への配慮といった人としての根本的な姿勢を厳しく叩き込まれた。先生の熱意に応えたい一心で、大会以外の運営業務や雑用にも主体的に取り組み、周囲からの厚い信頼を獲得していった。この「誰かのために全力を尽くし、信頼を勝ち取る」という成功体験が、今の彼女の挑戦を支える揺るぎない背骨となっている。
彼女の覚悟が定まったのは、幹部募集の締め切りが過ぎていたにもかかわらず「自分がやるべきだ」と意を決して広報幹部に立候補した瞬間だ。
当初はHSDサークルで気軽に活動する予定だったが、尊敬する先輩との交流や深夜の練習を通して活動へ深く惹き込まれていった。
候補者たちのスピーチを目の当たりにした際、組織を裏から力強く支え、デザインの力で魅力を最大化できるのは自分しかいないと直感。自らの意思で責任ある立場へと足を踏み入れたのである。

彼女の意思決定の軸にあるのは、論理的な思考をもって「宣言した言葉は責任を持って最後までやり遂げる」という強い誠実さだ。
建築・不動産業界で働く父親から教わった筋の通った考え方は、彼女の価値観の基盤となっている。
周囲に対して大口を叩いたとしても、それを単なるハッタリで終わらせず、愚直な行動と圧倒的なアウトプットによって現実のものに変えていく。有言実行を貫く姿勢こそが、彼女が組織内で信頼を集め続ける最大の理由である。

彼女が現在挑戦しているのは、広報幹部としてHSDのヴィジュアルブランディングを刷新し、サークル全体の価値を高めることだ。YouTubeの管理や「ノーレンジ」「シグナル」といったイベントのフライヤー・Tシャツ制作において、外部からの来場者が「かっこいい」「絶対に行きたい」と感じるクオリティの維持に心を砕く。
自らのデザインによってメンバーの誇りを引き出し、引退イベントで参加者全員から認められる成果を残すべく、全力を注いでいる。
彼女が恩を返したい相手は、自らの価値観の礎を築いてくれた父親、そして共に汗を流してきたHSDの仲間たちだ。
厳しいながらも常に論理的で自分を思ってくれていた父親に対しては、自立した立派な表現者・社会人としての姿を見せることで感謝を示そうとしている。また、サークルの先輩や同期、後輩に対しては、後世まで語り継がれる最高のイベントとデザイン空間を残すことで、共に駆け抜けた時間への最大の恩返しを果たそうとしている。

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