STUDENT DECISION RECORDS
INTERVIEW & TEXT
和泉 圭佑
STUDENT DECISION RECORDS
ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。
大阪府和泉市出身。
5人家族の長女として育ち、活発な幼少期を過ごす。窓ガラスが割れるほど荒れた中学校の中でも流されず、学級委員や吹奏楽部を両立し、学年トップクラスの成績で府立三国丘高校へ進学。
高校の吹奏楽部では副部長として舞台配置図の作成や外部との折衝など裏方を仕切る傍ら、SGH(スーパーグローバルハイスクール)のフィリピン研修に参加。
そこでストリートチルドレンなどの深刻な格差を目の当たりにし、開発経済学を志す。現在は大学2回生として経済学部で学びつつ、国際協力団体「Switch My Angle」でのセブ島支援や、来月からのマレーシアへの教育ボランティア派遣など、国内外を股にかけてアグレッシブに活動している。

彼女がいま成し遂げたいことは、実際に途上国の現場へ足を運び、現地の子供たちと関わりながら教育格差の解決に向けたアプローチを模索し続けることである。
国際協力団体「Switch My Angle」での活動に加え、副専攻の国連外交プログラムの履修、さらには来月からマレーシアの教育機関へ5ヶ月間のボランティア赴任を控えるなど、同じ志を持つ仲間たちと刺激を与え合いながら、国際協力の最前線で自身の知見を広げようと全力を注いでいる。
彼女が開発経済学や途上国支援の道へ進むことになった決定的な背景には、高校時代に参加したフィリピン研修での強烈な原体験がある。
首都の綺麗なビル群や私立大学に通う優秀な学生たちを見た直後、街中でストリートチルドレンを目の当たりにした。
「なぜ同じ国なのに、これほどまでに貧富の差があるのか」。
その激しいショックと疑問が胸に突き刺さり、途上国の貧困問題を「他人事」として片付けられなくなったのが全ての始まりである。

「状況を冷静に見極め、自分のやるべきタスクを徹底的に全うする」
という彼女の強靭な行動力は、これまでの学生生活に深く根付いている。中学校では周りに流されることなく勉強と部活を両立し、高校の吹奏楽部では副部長として約60人の部員をまとめ上げた。
自らは表に立たずとも、舞台の配置図作成や業者への電話交渉など、現場の裏側を泥臭く支え抜いた経験が、現在の自律的でタフなプロジェクト運営能力に強く共鳴している。

フィリピンから帰国後にぶつかった。
考え抜いた末に出した答えは、「教育だけを学んでも格差は縮まらない」という真理だった。
そこで彼女は、経済の根幹から貧困の解決策を探るべく、「開発経済学を学ぼう」と決意した。この目の当たりにしたフィリピンでの格差についての疑問や衝動をさらに追求したい想いが、確固たる進路と人生の目標へと昇華された瞬間である。
彼女が人生の選択において最も大切にしている軸は、「しんどそうでも、1回やってみる」「せっかくチャンスが転がっているなら全部やりたい」というアグレッシブな姿勢である。
副専攻もマレーシアへの留学も、やらなくても大学を卒業することはできる。しかし、お金をかけて学ばせてもらえる環境に感謝し、少しでも可能性が広がるのであれば、未知の環境やカオスな世界へも迷わず飛び込んでいくのが彼女の信念だ。

現在の彼女の挑戦は、「Switch My Angle」という自由度の高い組織において、メンバーを巻き込みながら現地の課題を解決することである。
セブ島で台風や地震の被害を受けた貧困地域に対して行う防災支援プロジェクトは現在進行形で団体として挑戦中であり、今後拡大していきたい。
また、現地の素材を使ったクッキーの販売交渉を通じて雇用を創出するプロジェクトにも挑んでいる。正解がない活動ゆえにメンバー間の熱量の差に悩むこともあるが、全員に活動の魅力を伝え、共に頑張れるよう試行錯誤を続けている。
大学での活動を終えた10年後、20年後の未来。彼女が一番会いたいのは、同じ志を持って活動したSwitchのメンバーや国際ボランティアの仲間たちである。
学生時代の活動だけで関係をプツンと切るのではなく、自分がやりたい仕事に就いた状態で再会したいと語る。
それぞれのフィールドで泥臭く経験を積み重ねた後に、かつての仲間たちともう一度笑い合い、熱く語り合えるような関係性を一生続けていくこと。それが、彼女が世界を飛び回る中で見つけた最高の財産なのである。

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