STUDENT DECISION RECORDS
INTERVIEW & TEXT
和泉 圭佑
STUDENT DECISION RECORDS
ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。
東京都板橋区出身。
12歳上の兄と10歳上の姉を持つ末っ子として生まれ、幼少期から誰にでも愛想の良い社交的な性格だった。
小中高とサッカー一筋で、センターバックとしてチームの守備の要を担う。小中学校ではキャプテンを務め、都大会出場も果たした。
都立文京高校でもサッカー部に所属し、ハーフタイムの戦術修正で見事な逆転勝利を収めるなど部活に青春を捧げた。
大学受験では苦戦するも、スキー旅行に向かうバスの中で駒澤大学経済学部への補欠合格を知り進学。
「一番強いところでダンスがしたい」
とインカレダンスサークル「D-mc」へ入会し、POPダンスの魅力にのめり込む。現在は得票率100%の信任を受けた第31代会長として、450人という巨大組織を力強く牽引している。

彼がいま成し遂げたいことは、D-mcの第31代会長として「引退公演である『ストーリー公演』で、物語の感情とダンスの熱量を完璧にリンクさせた最高のステージを創り上げること」である。
ただ技術を披露するだけでなく、映像や脚本に込められた主人公や登場人物の感情をメンバー全員が深く理解し、その表現をダンスに乗せることで、サークル全体でかつてない一体感と盛り上がりを生み出すことに全力を注いでいる。

彼が450人規模のサークルのトップに立つ道を選んだ背景には、同期からの強烈な信頼がある。
2年生の学祭公演の時期、運営を取り仕切る「2マネ」と呼ばれるポジションのメンバーたちから「お前しかいない」「他の人だと前に立っている姿が想像できない」と会長への打診を受けたのだ。
それまでサークルを純粋に楽しむだけだった彼は「え、俺か」と驚いたが、その期待の声が、彼を指導者の道へと引き寄せる決定的な引力となったのである。
「組織の最後尾から全体を見渡し、チームを立て直す」という彼のリーダーシップは、小中高と情熱を注いだサッカーでの経験にルーツがある。
センターバックというポジションで常に全体を見渡し、小中学校ではキャプテンとしてチームを牽引した。高校時代には、戦術的な不利を突かれて絶望的な状況に陥った試合でも、ハーフタイムに仲間と意見をぶつけ合い、後半に見事な逆転勝利を収めた。
この「逆境でも仲間と対話し、状況を好転させる力」が、巨大組織をまとめる現在の彼に強く共鳴している。

会長就任の打診を受けた際、その責任の重さから彼は一度「考える時間が欲しい」と1回目の演説をパスしている。
しかし、彼に腹を括らせたのは外部ナンバーで出会った他サークルの次期幹部たちとの飲み会での会話だった。
「自分も代表に誘われている」と明かした彼に対し、他サークルの代表たちが「お前がいてくれたら心強い」と背中を押してくれたのだ。
「こいつらがやるなら、俺もやってみるか」。
そう決心して挑んだ2回目の演説で、彼は得票率100%という驚異的な数字を叩き出し、揺るぎない覚悟とともに会長の座に就いたのである。
会長として、そして一人の人間として彼が最も大切にしている軸は「自分の直感に頼ること」である。
やりたいと思ったことは迷わずやり、やりたくないことはやらない。やりたくないことを無理にやって後悔するくらいなら、自分の直感に従って行動し、「もし失敗しても、それを次に生かせばいい」というポジティブで強靭なマインドが、重圧の大きな決断を下す際の道標となっている。

現在の彼の課題であり挑戦は、「450人という圧倒的な人数の前で堂々と話し、サークルのムードを最高潮に引き上げること」である。
少人数の場では気さくに話せる彼だが、全体を目の前にすると言葉が出てこなくなるほどの緊張を感じるという。しかし、公演に向けてサークルの士気を高めるためには、トップである自分の言葉が不可欠だと自覚しており、その苦手意識を克服しようと日々もがき続けている。
引退公演の幕が下りた後、彼が一番言葉を交わしたいのは、共に組織の重圧を背負ってくれた2人の副会長と、ジャンルリーダーの相方である。
彼らからかけてほしい言葉は、深い感動の言葉ではなく「めっちゃ良かったよ」「お疲れ様」というシンプルな一言だという。深いことを言われると涙が止まらなくなってしまうからこそ、何気ない飾らない言葉で、互いの健闘を笑顔で讃え合いたいと願っているのである。

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