STUDENT DECISION RECORDS
INTERVIEW & TEXT
和泉 圭佑
STUDENT DECISION RECORDS
ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。
東京都新宿区出身。
建築家の両親のもとに生まれ、幼少期は極度の引っ込み思案で人見知りだった。中高一貫校へ進学後、中学の機械体操部(マット体操部)で副部長を務め、映像作品の編集などを通じて表現する楽しさとリーダーシップに目覚める。
高校ではダンス体操部に入部し、愛あるスパルタ指導の下で急成長を遂げ、全国大会で当時の歴代最高記録となる16位を獲得した。
大学ではダンスサークル「SesSion(セッション)」に入会し、ネット動画で衝撃を受けたLOCKダンスに没頭。現在は特定の役職に就いていないものの、持ち前の管理能力と深い対話力で、個性豊かなメンバーを繋ぐ欠かせないサポート役として組織を牽引している。


彼女がいま成し遂げたいことは、所属するダンスサークル「SesSion」、とりわけLOCKのジャンルにおいて「関係値を大切にする、あたたかい居場所」であり続けることである。
ただダンスの技術を磨くだけでなく、お互いの背景を理解し、精神面での深い繋がりを持つというカルチャーを、後輩の代にもしっかりと引き継いでいくことに全力を注いでいる。

彼女がチームの「つなぎ役」という道を選んだ背景には、サークル内に溢れる才能へのリスペクトがある。
圧倒的なダンススキルやカリスマ性を持ち、素晴らしい作品を生み出す力がある一方で、事務管理や配慮が少し抜けてしまうメンバーの姿を見た時、彼女は「自分がサポートに入れば絶対にすべてを掬い上げられる」と強い使命感を感じたのだ。
彼女にとって、才能ある仲間を支え、チームを円滑に回すことは、自分自身の能力が最も輝く適材適所の選択だったのである。
「誰かのために動き、チームを裏から支える」という彼女のスタンスは、中高時代の泥臭い経験に深く根付いている。
圧倒的な引っ込み思案だった幼少期を経て、中学の体操部で副部長として映像編集を一人でこなすなど、みんなのために尽力する喜びに目覚めた。
高校のダンス部では、作品作りの過程で強い個性を持つメンバー同士が衝突した際、板挟みになりながらも間に入って意見を調整し続けた。この「コミュニケーションの接着剤」としての過酷な成功体験が、現在の組織運営における深い包容力に強く共鳴している。

高校までJAZZダンスに打ち込んできた彼女の覚悟が定まった決定的な瞬間は、アニソンダンスバトルの動画で初めてLOCKダンスを見た時である。
「こんな世界があるのか」と衝撃を受け、ストリートダンスに触れたことがなかったにもかかわらず、「絶対にLOCKがやりたい」と魂に火がついた。
姉が所属していたSesSionでLOCKができると知り、未知のジャンルへ飛び込む覚悟を決めたのである。
チームビルディングにおいて彼女が最も大切にしている軸は、「リーダー(コマ責)とメンバー(コマ生)の間に壁を作らないこと」である。
大会前などの熱量が上がる時期には、メンバー間で温度差が生じやすい。
しかし、彼女はそれを決して放置せず、不信感が募る前に話し合いの場を設け、相手の背景や意図を知る努力を徹底している。この「相互理解」のプロセスこそが、最高の作品を生み出すための絶対条件だと信じているのだ。

現在の彼女の挑戦は、役職を持たない立場から「後輩たちが感じる不安やストレスを取り除くこと」、そして「メンバーの努力を形にする新たなプロジェクトを成功させること」である。
大会前の厳しい練習で後輩が萎縮しないよう、先輩の意図を翻訳して伝える橋渡し役を担っている。
引退公演の幕が下りた後、彼女が一番言葉を交わしたいのは、共に踊り抜いたLOCKの仲間たちである。
「作品が良かった」と称賛されることも嬉しいが、それ以上に、一番近くで苦楽を共にした仲間から「最高に幸せな時間だった」「本当に楽しかった」と言い合って終わること。
ダンスという集団芸術を通じて、仲間と心を深く通い合わせたその一言こそが、彼女が青春のすべてを捧げた最高の見返りなのである。

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