STUDENT DECISION RECORDS
INTERVIEW & TEXT
和泉 圭佑
STUDENT DECISION RECORDS
ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。
神奈川県(海老名・厚木周辺)出身。
幼稚園から小学1年まで母親の後ろに隠れているほどの極度な人見知りだったが、小2でダンスに出会い才能を開花させる。
小5で一度辞めかけるも仲間の存在で楽しさを再認識し、中学まで継続。高校受験では自身の偏差値よりもダンスの実績を優先して海老名高校へ進学し、強豪ダンス部で全国大会出場を果たした。
國學院大學人間開発学部子ども支援学科に総合型選抜で合格し、将来は保育関連や幅広い進路を視野に入れている。
大学ではダンスサークル「R.O.G.」に所属し、現在は副代表として約70名の組織を牽引。ヒップホップジャンルを盛り上げ、妥協のないバチバチの作品作りに奮闘している。

彼女がいま成し遂げたいことは、R.O.G.の副代表として「引退公演で、これまでのサークルの枠を超えるような質の高い、バチバチのHIPHOP作品を創り上げること」である。
楽しい雰囲気のサークルにあえて本格的なストリートの熱量を取り入れ、ダンス未経験者も含めた多くのメンバーを巻き込みながら、観客から「やばかったね」と称賛される圧倒的なステージを実現することに全力を注いでいる。

彼女が約70名の大所帯で副代表という重責を担う道を選んだ背景には、「自分たちがやらなければ組織が回らない」という強い責任感がある。
1、2年時のイベントスタッフを経験し、そのままエスカレーター式で幹部へ昇格する流れではあったものの、同期14名という限られた人数の中で、サークルを愛し、より良くしたいという思いが彼女を運営の最前線へと押し上げたのである。
「目標に向けて限界まで努力し、最高の作品を追求する」という彼女のスタンスは、海老名高校ダンス部での泥臭い経験に深く根付いている。
厳しい練習と高い目標が掲げられる環境の中、「Blaze」というチームで尖ったスタイルを貫き、自分たちの代で4年ぶりとなる全国大会出場を果たした。
部活引退後も体育祭の団長や有志団体で踊り続けたほどのダンスへの情熱と成功体験が、現在の妥協なき作品作りへと強く共鳴している。

彼女の「ダンスと共に生きる」という覚悟がバチッと定まった決定的な瞬間は、高校受験の進路選択である。
当時、成績が良くさらに偏差値の高い高校(厚木高校など)も狙える学力があったにもかかわらず、彼女は「ダンス部が強いから」という理由だけで海老名高校を志望した。自身の将来のルートすらもダンスを軸に決断し、迷わず飛び込んだその直感と行動力こそが、生粋のダンサーとしての彼女の核を形作っている。
副代表として意思決定をする際、彼女が最も大切にしている軸は「R.O.G.のメンバーにとってどれだけメリットがあるか」である。
合宿のイベントや日々の練習方針を決める時、幹部同士で迅速に連携し、「私たちが少し大変な思いをしてでも、みんなが楽しめるならやろう」と決断する。
自分たちの負担よりも、メンバーの笑顔とサークルの成長を最優先にする献身的なスタンスが、彼女の組織運営の根幹にある。

現在の彼女の課題であり挑戦は、「限られた練習時間の中で、全員が納得するクオリティの高い作品を創り上げること」である。
幼少期からの「極度の気にしい」な性格は今も健在で、自分の進め方や振付に対してメンバーがどう思っているのか、常に不安やモヤモヤと戦っているという。
自身のスキルアップと、大人数をまとめ上げるリーダーとしての葛藤の狭間で、彼女は不器用なまでに作品と仲間へ向き合い続けている。
引退公演のステージを終えた後、彼女が一番言葉を交わしたいのは、今までお世話になってきた歴代の先輩たちや外部の師匠である。
「今までのR.O.G.とは一味違う、すごい作品を創ったね」「痺れたわ」。
そんな最大の賛辞を先輩たちから引き出すこと。幼少期に母親の後ろに隠れていた少女が、自らの足で立ち、ダンスで周囲を圧倒するまでに成長したその証明こそが、彼女にとって最高の見返りなのである。

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