STUDENT DECISION RECORDS

『リスクより直感、面白そうなら飛び込む』天の邪鬼なバスケ少年が埼玉大で出会った、正解のないダンスの世界#SDR28-0211

INTERVIEW & TEXT

和泉 圭佑

2026.09.19

STUDENT DECISION RECORDS

ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。

学生プロフィール

茨城県水戸市周辺出身。

幼少期から野球、そろばん、ピアノなど多才な習い事をこなし、「普通は嫌だ」という天の邪鬼な性格から私立の中高一貫校(茨城中学校・高等学校)へ進学。

中学から高校にかけてバスケットボール部に所属し、初心者から県大会ベスト16に進出するまでに成長した。

強豪校との対戦でプロの壁を感じる一方、東大や医学部を目指す同級生たちから大きな刺激を受ける。コロナ禍での浪人生活を経て、「東京近郊で楽しそう」という理由から埼玉大学へ進学し、ダンスサークル「アフタービートクラブ」に入会。

1年次にダンスイベント「SELL OUT」を観てストリートダンスの多様な表現に衝撃を受け、現在はヒップホップ(ミドルスクール)を中心に、ダンサーとしての自己探求とオールジャパン大会への挑戦を続けている。



正解のない世界だからこそ、自分だけの表現を見つけたい。リスクを計算するより、直感で『面白そう』と思ったら迷わず飛び込む

【学生時代に成したいこと】

彼がいま成し遂げたいことは、引退までの期間で「生で見てくれた人たちに、説得力のあるダンスを届けること」である。

そして、アフタービートクラブというサークルの枠を超え、「オールジャパン」などの外部大会へ果敢に挑戦し、自分自身の表現と技術がどこまで通用するのかを確かめるべく全力を注いでいる。


【その道を、自らの意志で選び取った理由】

彼がダンスの道を深く追求し、外部大会にまで挑戦するようになった背景には、強烈なカルチャーショックがある。

大学1年生の時にダンスイベント「SELL OUT」を生で観戦し、学生の枠を超えたストリートダンサーたちの圧倒的なパフォーマンスを目の当たりにしたのだ。

バスケのような「点数」という明確な勝敗がないからこそ、無限に広がる表現の多様性に魅了され、「自分もこの世界で活躍したい、自分だけの表現を見つけたい」と強く心を動かされたのである。


【原体験における共鳴ポイント】

「凄い人たちに囲まれる環境に身を置き、自分を磨く」という彼のスタンスは、中高時代の経験に深く根付いている。

私立の中高一貫校で、東大や医学部を目指すハイレベルな同級生たちから刺激を受けた。

また、バスケ部では強豪・土浦日大の選手とマッチアップし、「一つのことに打ち込めばここまでなれるのか」というプロの凄みと、越えられない壁の存在を同時に肌で感じた。

この「トップレベルの熱量に触れて自身の視座を高める経験」が、外部のダンスイベントや東都学生ダンス連盟のスタッフへも積極的に参加する現在の行動力に強く共鳴している。


【覚悟が定まった瞬間】

彼のダンサーとしての覚悟が定まった決定的な瞬間は、大学1年の時にダンスイベント「SELL OUT」を生で観戦した時である。

学生の枠を超えた有名ダンサーたちの圧倒的なパフォーマンスを目の当たりにし、自身の中で一気に視野が広がった。

それまで打ち込んできたバスケのように点数で優劣が決まる世界とは異なり、ダンスには正解がなく、多様な表現と活躍の場があることに衝撃を受けた。

「ここなら自分だけの表現を見つけられるかもしれない」。

その気づきが、「これこそが自分のやりたいことなんだ」というストリートダンサーとしての確固たる覚悟へと繋がったのである。

【意思決定の軸】

人生の選択において彼が最も大切にしている軸は、「リスクを計算するより、直感で『面白そう』『楽しそう』と思ったらやってみる」ことである。

幼少期に私立中学を受験したのも「普通は嫌だ」という天の邪鬼な理由からであり、埼玉大学への進学やダンスサークルへの入会も、友人の誘いや直感を信じた結果だった。

深く考えすぎて動けなくなるよりも、飛び込んで世界を広げることを優先するプレースタイルが、彼の進化を加速させている。


【現在の挑戦】

現在の彼の課題であり挑戦は、「ダンスの技術的な向上と、インプットの質を高めること」である。

下半身と上半身を繋ぐ骨盤の使い方など、身体操作の奥深さに直面しながら試行錯誤を繰り返している。

また、「中身がスカスカでは説得力のあるダンスは踊れない」と考え、あえて自然の中に身を置くなど、ダンス以外の時間から得られるインプットを通じて自身の人間性や感性を深めようと探求し続けている。


【誰に、何を返したいか】

引退公演のステージを終えた後、彼が一番言葉を交わしたいのは、これまで関わり、生でダンスを見てくれたすべての人たちである。

「一番楽しんでるね」というポジティブな評価をもらうことはもちろん、「自分も一緒に楽しみたい」と言ってもらうこと。

彼自身が先輩や周囲の環境から多くのインスピレーションを受け取ってきたからこそ、今度は自分のダンスを通じて熱狂の渦を共有し、新たな繋がりを生み出すことこそが、最高の見返りなのである。

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