STUDENT DECISION RECORDS

『50%があったから新しい挑戦ができた』東北大学でコミュニティを立ち上げ、起業を志すまでの軌跡#SDR28-0223

INTERVIEW & TEXT

和泉 圭佑

2026.09.24

STUDENT DECISION RECORDS

ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。

学生プロフィール

岩手県北上市出身。

幼少期は母親から離れられないほど臆病な性格だったが、小2での転校や妹弟の誕生を機に外向的になり、小中時代は学級委員や児童会長を積極的に務めた。

小2から始めた書道は13年以上継続し、高校の書道部では部長としてパフォーマンスも成功させた。高校時代は英語のディベート大会などにも挑戦し、総合型選抜(AO入試)で東北大学教育学部に合格。

大学入学後は「自由な働き方」を求めてアントレプレナーシップを学び、起業を決意。現在は個人事業主として開業届を提出しつつ、東北大学内で「50%(フィフティパーセント)」という学生コミュニティを立ち上げ、人と人を繋ぐ場作りに奮闘している。



失敗したっていい。やり方を毎週変えて、メンバーがどう感じるか『実験』を繰り返す。後輩たちがここで新しいアイデアを実現できたと言ってくれる、そんな居場所を創りたい

【学生時代に成したいこと】

彼女がいま成し遂げたいことは、自身が立ち上げた東北大学のコミュニティ「50%(フィフティパーセント)」を、学生が新しい挑戦やアイデアを実現できる盤石なプラットフォームへと成長させることである。

立ち上げ当初の悩みを乗り越え、徐々に後輩のコアメンバーも増えてきた今、単に人が集まるだけでなく、一人ひとりが自分の可能性を広げられる「挑戦の土壌」を仙台の地に根付かせることに全力を注いでいる。


【その道を、自らの意志で選び取った理由】

彼女が起業やコミュニティ運営という道を選んだ背景には、「組織の論理に縛られず、自由な働き方で社会課題に向き合いたい」という強い渇望がある。

高校時代、教員でありながら学習塾やカフェを経営する書道部の恩師の姿に強烈な憧れを抱いた。

大学でアントレプレナーシップの授業を受け、起業家たちの熱量に触れたことで、「自分もこうなりたい」と決意。

すでに個人事業主として開業届を提出し、プロダクト開発よりも「人と人を繋ぐこと」に自身の強みを見出し、コミュニティ運営へと舵を切ったのである。


【原体験における共鳴ポイント】

「未知の領域でも、興味があればまずはやってみる」という彼女のスタンスは、幼少期からの経験にルーツがある。

元々は母親の後ろに隠れるほど臆病だったが、親からの「やりたいことはやりなさい」という教えの下、小1で学級委員に立候補したことを皮切りに、全校集会の司会や部活の部長など、常に自らリーダーシップを取ってきた。

「自信がなくても続ける」という泥臭い行動力が、現在の起業に向けた挑戦やコミュニティの立ち上げに強く共鳴している。


【覚悟が定まった瞬間】

彼女の覚悟が定まったのは、大学受験のAO入試(総合型選抜)に合格した直後である。

東北大という高い壁に対し、「1発で受かるはずがない」と一般入試に向けた猛勉強を続けていた中で、見事にAO合格を勝ち取った。

しかし、彼女はそこで歩みを止めず、一般入試の最後まで勉強をやり抜いた。

この「ゴールに達してもさらに走り続けるストイックさ」が、起業という果てしない目標に対する現在のブレない軸を形成している。

【意思決定の軸】

コミュニティ運営において彼女が最も大切にしている軸は、「常に実験し、新たな気づきを得ること」である。

週1回のオンラインミーティングでは、マンネリ化を防ぐためにあえて毎週やり方を変える。

正解がない中で、メンバーの反応や雰囲気を観察しながら試行錯誤を繰り返す。失敗を恐れず、全てを「実験と気づき」としてポジティブに変換する思考が、彼女のマネジメントの根幹にある。


【現在の挑戦】

現在の彼女の課題であり挑戦は、「コミュニティをいかに自走する組織へと昇華させるか」である。

コアメンバー4〜5名、全体で約15名という規模感の中で、自分がいなくても後輩たちが主体的に場を回し、価値を生み出せる仕組み作りを模索している。

将来的にはアントレプレナーシップ教育の専門性を高め、その経験を仙台や東北地域に還元するという大きな青写真を描きながら、目の前のコミュニティと真摯に向き合っている。


【誰に、何を返したいか】

大学卒業時、彼女が一番言葉を交わしたいのは、コミュニティ「50%」に集ってくれた仲間たちである。

「この場所があったから、新しい挑戦ができました」「自分のアイデアを実現できました」。

彼女自身が親や恩師から「選択肢」を与えられ、挑戦する勇気をもらったように、今度は自分が創った場所で仲間たちが羽ばたいていくこと。

その感謝の言葉を聞く瞬間こそが、彼女が起業とコミュニティ運営に情熱を捧げた最高の見返りなのである。

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