STUDENT DECISION RECORDS
INTERVIEW & TEXT
和泉 圭佑
STUDENT DECISION RECORDS
ReWrite Career が出会った学生の「意思決定」を記録するメディアです。
東京都八王子市出身。
立教大学に在学し、映像編集やコンテンツ制作を学ぶ傍ら、JGダンスサークルのジャンルリーダーとして組織を牽引している。
幼少期に姉の影響でクラシックバレエを始め、厳しい練習を通じて粘り強さと表現力を培う。
高校時代は南平高校ダンス部に所属し、厳格な上下関係を乗り越えて同期11人で活動を全うした。
大学では未経験者を含むメンバーの個別指導や徹底した合意形成を通じて、引退公演に向け誰一人取り残さない作品作りに挑んでいる。

彼女が学生時代に成したいのは、未経験者から経験者まで全員の個性を活かし切り、「誰一人置いていかない」妥協のない作品を創り上げることだ。
サークル内にはダンス経験やモチベーションに大きなギャップが存在する。しかし彼女は、個人の好みや技術の違いを一筋縄では括れない「個性」として作品に昇華させることを目指している。引退公演の最後まで一人ひとりと向き合い、チーム全体で最高の達成感を分かち合うことこそが、彼女の成し遂げたい悲願である。

彼女が妥協のない指導と対話の道を選ばざるを得なかったのは、リーダーとしての圧倒的な責任感と作品クオリティへの執着があるからだ。
大学のダンスサークルでジャンルリーダーに就任した際、メンバー間には熱量やスキルの差、方向性の対立が存在していた。
安易に平均点にまとめることもできたが、彼女はそれを拒んだ。未経験者にはマンツーマンで練習を重ね、パート調整を細かく行うことで、全員のレベルを引き上げつつ最高の作品を追い求める道を選択したのである。
彼女の原体験における共鳴ポイントは、幼少期から打ち込んできたクラシックバレエでの厳しい練習と、ステージで脚光を浴びた瞬間の歓喜だ。
姉の影響で始めたバレエは、日々の練習こそ極めて厳格で過酷なものであったが、本番の舞台で多くの観客から注目を集める感動は何物にも代えがたいものだった。
努力の先にある最高の表現と成果の美しさを身をもって知ったこの原体験が、現在の徹底的なクオリティ追求と組織運営への情熱の源泉となっている。

彼女の覚悟が定まった瞬間は、ジャンルリーダー就任時にチーム運営の方針を巡って2ヶ月近くに及ぶ泥臭い話し合いをやり抜いた時だ。
ダンス経験者と未経験者の熱量の差や意見の対立に直面した際、彼女は衝突を恐れずに徹底的な対話を選んだ。互いの本音をぶつけ合い、丁寧な合意形成を図る中で、どんなに時間がかかっても全員で同じ方向を向くというリーダーとしての腹が固まった。この激論の経験が、彼女の組織を牽引する揺るぎない覚悟となった。
彼女の意思決定の軸は、「自分の強みを理解し、どんな環境でも粘り強くクオリティを追求し切ること」だ。
高校受験では苦手科目を無理に追わず、得意な作文や面接でカバーする戦略的判断を行い、南平高校への合格を果たした。
また大学受験でも、会場間違いという不測の事態に見舞われながらも諦めず、共通テストで89点という高得点を叩き出して立教大学合格を勝ち取った。自身の適性を見極め、土壇場でも諦めずに成果を出し切る姿勢が彼女の真骨頂である。
彼女が現在挑んでいるのは、11月8日に控える引退公演に向けた「ホーリー町田ジャズ」の完成と就職活動の両立だ。
約7ヶ月間にわたりジャンルリーダーとして牽引してきた任期の締めくくりとして、残すところわずかとなった練習で作品の精度を極限まで高めている。映像制作の学びを活かしつつ、メンバー一人ひとりの魅力を引き出す演出に試行錯誤を重ね、就職活動に向けた自己分析や将来像の明確化にも邁進している。

彼女が恩返しをしたいのは、サークルのメンバーたちと高校時代からダンスで切磋琢磨してきた友人たちだ。
苦楽を共にしてきたメンバーには、引退公演が終わった時に「ホーリー町田ジャズで良かった」と心から思ってもらえる最高の舞台を届けたいと考えている。
そして、今もダンスを続ける高校時代の仲間には、大学での葛藤を乗り越え、リーダーとして大きく成長した自らの姿を作品を通じて見せることで、感謝と成長の証を返そうとしている。

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